尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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コラム

磨き残しNo. 1はどこ??

Female patient receiving dental treatment

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みなさん、こんにちは!
みなさんは定期検診、行っていますか?
私は先日、定期検診に行ってきました!

歯科衛生士として働いている中での定期検診。
何がドキドキするかって、むし歯の有無もドキドキですが、磨き残しがあるかどうか、これが最高にドキドキする!!
昔、先輩の歯科衛生士さんに、むし歯が出来るなんて、歯科衛生士失格と怒られましたが、磨き残しがあっても、なんだか歯科衛生士失格と言われているようでならないんです。

なんていう私のトラウマはさておき、早速染め出しをして、磨き残しをチェックしたら、
やっぱりそこか!(T ^ T)
という磨き残しを指摘されてしまい、いつもみなさんに私も指摘しているところでしたので、今回は、私の反省も含めて、磨き残しNo. 1をご紹介したいと思います。

磨き残しやすい場所とは?

さて、磨き残しNo. 1はどこだと思いますか?
①前歯の裏
②最後臼歯の後ろ
③下の臼歯の舌側

どの場所も磨き残しはあるのですが、きれいに磨けている人でも、ここだけは!という場所があるんです。

正解は②最後臼歯の後ろ

実際、私も定期検診前にそれこそ念入りに(歯科衛生士なのに磨き残しなんてあり得ないし、恥ずかしいと思ってかなり念入りに。)磨いていたのに、染色してみると、ここだけ残っていました。

この場所に歯垢や歯石、食渣がついてしまうのには、理由があります。
患者さんと、どうしてここに残ってしまったのか、考えた結果、、、

①磨く場所だという自覚がない
そもそもそこまで意識してなかった。
かみ合わせに当てていれば、自然と当たってると思っていた。
②ハブラシが届かない
ハブラシも真っ直ぐ、歯も直角、斜めに当てたとしても、歯ぐきのきわは少しすぼんでいるので、なんとも磨きにくい。
③汚れが取れてるかわからない
前歯の裏や舌側は、舌で触った感触(ヌルヌルやザラザラ)で磨き残しがある程度わかりますが、最後臼歯の後ろは、みることも触ることも出来ないため、磨いていても磨けているのかが、非常にわかりにくい。

この3つが、患者さんと私の考察です。
そして、この3つをクリアにするために出来ることは、

①のアンサー
磨く場所だと意識する。
意識するのとしないのとでは、雲泥の差です。
磨く場所だと思ったら、ハブラシも届かせようと努力します。この努力が必要です。

②のアンサー
ハブラシを小さめにしたり、1本ブラシを使用する。
頬が邪魔してしまう場合は小さめのハブラシ。
歯ぐきのきわに届いていないなら1本ブラシを使いましょう。
定期検診で何度も指摘されてしまう時は、1本ブラシを使ってみてください。
こんなに簡単だったのかと、驚くことと思います。

③のアンサー
磨けているかは正直、歯医者で使うようなミラーがないとわかりません。
ですが、ハブラシがきちんと歯ぐきのきわに届いているか、自分で感覚を研ぎ澄ませることはできます。
①と繋がりますが、意識するのが一番です。

ということで、
【意識をする】【1本ブラシを使う】
が磨き残しNo. 1をやっつけるポイントです。

この答えに行き着いたとき、患者さんから
『1本ブラシをそこだけに使うために買うのか?』
というご質問をいただきました。

私からの回答は、
『1本ブラシは、とても万能で、そこだけのためなんて、もったいない!ぜひ、すべての歯に使用してください!』です。

最後臼歯の裏側だけにではなく、前歯の後ろのくぼみや、歯と歯が重なっているところ、歯ぐきが下がっているところ、親知らずなど、小回りがきく1本ブラシならではの身のこなしで、歯をきれいに磨くことが出来ます。

私のおすすめの磨き方はこちら。
【1本ブラシで2分+いつものハブラシで仕上げ1分】

同じ3分間でも、磨き方を変えるだけで、隅々まで磨くことが可能になります。

ただ手の不自由な方には、小回りが効きすぎて不向きです。
ブラッシング圧の強い方は、直接ハブラシが歯ぐきに当たって、歯肉退縮を起こす可能性があるため、必ず力加減の練習が必要です。

1本ブラシはおすすめですが、使用方法を誤ると、使えなかったり、歯ぐきを傷つけてしまうこともあるので、使い始める前に、かかりつけの歯医者さんで相談してみることをお勧めします!

まとめ

磨き残しNo. 1は最後臼歯の後ろでした。
この場所を磨くには、意識することと、1本ブラシを使うことです。
私も次の定期検診では、磨き残し0を目指して、頑張ろうと思います!