一般歯科・虫歯治療
保険診療と自由診療の違い
皆様は、歯科治療における「保険診療」と「自由診療(自費診療)」の違いを単なる「費用の違い」だと思われていませんでしょうか。
実は、この二つは治療の「目的」と「ゴール」が根本的に異なります。
日本の保険診療は「国民皆保険制度」に基づき、日本全国どこでも誰でも安価に「最低限の機能回復」を受けられる素晴らしいシステムです。
しかし、そこには「皆平等」という原則があるため、使用できる材料、治療にかける時間、使用する技術に厳格な制限が設けられています。
あくまで「病気(痛みや穴)への対処療法」であり、その歯を10年、20年先まで守り抜くための「予防的観点」や「審美性」は考慮されていません。
一方、自由診療には保険診療のような制限がありません。
現在考えうる最良の材料、新しい技術、そして十分な時間をかけ、再発リスクを極限まで抑えた「根本的な治療」を行うことができます。
当院では保険診療の枠組みに囚われることなく、患者様の「生涯の健康」を見据えた妥協のない治療の選択肢をご提案いたします。
虫歯の再発を防ぐために
「治療したはずの歯が、また虫歯になった」
このような経験をされた方は多いはずです。
これを「二次カリエス(二次虫歯)」と呼びます。
実は、成人の虫歯治療の多くは過去に治療した箇所のやり直しです。
なぜ再発するのでしょうか。
その大きな原因の一つは、保険診療で使用される「銀歯」や「プラスチック」といった材料の限界にあります。
これらの材料は経年劣化により変形したり、接着剤が溶け出したりすることで歯との間に目に見えない隙間を生じさせます。
その隙間に汚れがつきやすく磨きにくくなります。そこから細菌が侵入し、詰め物の下で虫歯が広がってしまうのです。
私たちは、この「治療と再発の負の連鎖」を断ち切りたいと考えています。
そのためには隙間ができにくく汚れがつきにくいセラミックやゴールドなどの安定した材料を選び、精密な治療を行うことが結果として歯の寿命を延ばす最善の道であると考えます。
虫歯のメカニズム
虫歯は、お口の中に住む細菌(ミュータンス菌など)が引き起こす感染症です。
磨き残し(プラーク)を住処とする細菌が糖分を分解して「酸」を出し、その酸が歯を溶かすことで発生します。
初期段階であれば唾液の力で修復(再石灰化)されますが、細菌の活動が上回ると歯に穴が開きます。
一度穴が開いてしまった歯は、二度と自然治癒することはありません。
放置すればするほど歯を削る量は増え、神経を失い、最終的には抜歯へと近づいてしまいます。
早期発見と、進行度に応じた「適切な介入」が必要です。
進行度別・治療の選択肢
当院では虫歯の進行段階(C0〜C4)を正確に診断します。
その上で単に穴を埋めるだけでなく、それぞれのステージにおいて「どの材料・どの治療法を選べば最も長く歯を残せるか」という視点で治療方針をご説明します。

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C0:要観察歯(初期虫歯)
- 状態
歯の表面のエナメル質がわずかに溶け、白濁している状態です。
まだ穴は開いていません。 - 治療方針
この段階では歯を削るべきではありません。
適切なブラッシングとフッ素塗布により再石灰化を促すことで、健全な状態へ戻すことが可能です。
当院の予防プログラムで管理していきます。
- 状態

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C1:エナメル質の虫歯
- 状態
エナメル質がさらに溶け、黒ずみが見られる状態です。
痛みはまだありません。 - 治療方針
ここでも安易に削ることは避けます。
ただし清掃が困難な場所にある場合は、最小限の切削を行い磨きやすくするためにコンポジットレジン(プラスチック)で修復します。
保険のプラスチックは吸水性があり変色しやすいため、より美しく耐久性のあるダイレクトボンディング(自費診療)という選択肢もあります。
- 状態

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C2:象牙質の虫歯
- 状態
虫歯が象牙質まで進行し、冷たいものや甘いものがしみるようになります。 - 治療方針
汚染された部分を完全に除去し、詰め物で修復します。
保険診療では「プラスチック」や「銀歯(金銀パラジウム合金)」が一般的ですが、プラスチックは経年とともにざらつきや歪みがでで汚れがつきやすくなり、銀歯は静電気を帯びやすくプラークを引き寄せる上変形しやすいため、二次カリエスのリスクが高くなります。
当院では歯と一体化し隙間を作らない「セラミック」や、適合精度が極めて高い「ゴールド」など歯を守るための詰め物を推奨しています。
- 状態

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C3:神経に達した虫歯
- 状態
神経まで細菌が到達し、激しい痛みや炎症を起こしています。 - 治療方針
神経を取り除く「根管治療」が必要です。
根管治療は家で言えば基礎工事にあたる、極めて重要な工程です。
保険診療の範囲では使用できる器具や薬剤に限りがありますが、当院では拡大鏡や保険診療では使用しない材料を使用し精密な治療を行います。難しい症例に関しては信頼できる根管治療の専門医に紹介することもしています。
また神経を失った歯は血流も途絶え、枯れ木のように脆くなるため、被せ物(クラウン)には歯を補強し細菌の侵入を許さない精度の高い材料(セラミックやジルコニア、ゴールド等)を選ぶことが、残された歯の寿命を左右します。
- 状態

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C4:歯質が失われた虫歯
- 状態
歯の頭の部分が崩壊し、根っこだけが残っている状態です。 - 治療方針
歯を残すことが困難な場合が多く、抜歯となるケースが大半です。
抜歯後は義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントなどで噛む機能を回復させます。
当院が得意とする「ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)」や「インプラント」により、失った歯の機能を限りなく天然歯に近い状態で取り戻すことが可能です。
- 状態
コンポジットレジン修復
小さな虫歯に対しては白いプラスチックを詰める「コンポジットレジン修復」を行います。
1日で治療が完了し、金属アレルギーの心配もない優れた治療法です。
しかし、保険適用のレジンは強度が低く、経年劣化による変色や摩耗(すり減りやざらつき)が避けられません。
また、噛み合わせが強い奥歯などには不向きな場合があります。
審美性と耐久性をより重視される場合には自由診療による修復をご案内することもございます。
負の連鎖を断ち切るために
私自身、かつては患者の立場として歯科治療を繰り返した経験があります。
中学生の頃、生活習慣の変化から虫歯になり治療を受けました。
その時、削っては詰め悪くなればまた削るという繰り返しに不安を感じていました。
歯科医師となり多くの患者様のお口を拝見する中で、確信したことがあります。
それは、「最初の治療」がいかに大切かということです。
最初に精度の低い治療をしてしまうとそこから再発が始まり、再治療のたびに歯は失われていきます。
私は皆様に同じ思いをしてほしくありません。
「とりあえず」の治療ではなく「一生長持ちさせる」ための治療を選んでいただきたい。
過去を変えることはできませんが、これからの未来は選択によって変えることができます。
当院は皆様の大切な歯を守るために、プロフェッショナルとして最善の選択肢を提示することをお約束します。
「治療終了」は「予防」のスタートライン
質の高い治療を行いお口の機能が回復したとしても、その後のメンテナンスを怠ればまた虫歯になってしまいます。
治療した歯は決して新品の歯に戻ったわけではありません。
どんなに良いものを選択していただいたとしてもそれは人工物で補った状態であり、今まで以上に丁寧なケアが必要です。
当院が推奨する定期検診は単なる「悪いところ探し」ではありません。
プロフェッショナルケアによってご自身では落としきれない汚れを除去し、お口の中の細菌レベルをコントロールすることで虫歯や歯周病の発生そのものを防ぐ「予防医療」です。
将来への投資としての歯科医療
「自費診療は高い」
そのように感じられるのは当然のことです。
しかし、長期的な視点で見てみてください。
保険診療で安価に済ませても数年おきに再治療が必要になり、その度に会社を休み通院し、最終的に歯を失って義歯(入れ歯)やインプラントになればトータルの身体的・経済的負担は計り知れません。
逆に最初に質の高い治療を行い定期検診で維持し続ければ、何十年もの間自分の歯で美味しく食事をし健康な生活を送ることができます。
トヨタ関連部品健康保険組合のデータでも定期的に歯科受診をしている人は、49歳を過ぎた頃から生涯医療費が平均を下回るという結果が出ています。
お口の健康にお金をかけることは消費ではなく、将来の豊かで幸せな人生への「投資」です。
当院の検診の流れ
私たちは流れ作業の検診は行いません。
時間をかけて丁寧にお口の状態を把握し、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの予防プランを立案します。
- 1問診
- お悩みや違和感だけでなく、生活習慣や食生活、歯磨きをどのようにされているかについてもお伺いします。
- 2精密検査
- 視診に加えレントゲン撮影、歯周ポケット検査、口腔内写真撮影などを行い隠れた病変を見逃しません。
- 3コンサルテーション
- 検査結果をモニターでお見せしながら、現在のお口の状態を分かりやすく解説します。
その上で保険診療の範囲で行えること、自由診療で可能になることを明確にお伝えし患者様と共に治療計画を決定します。
豊かで幸せな人生のために
歯は失って初めて、その大切さに気づくものです。
しかし、失ってから後悔するのではなくあるうちに守り抜くことこそが本当の幸せではないでしょうか。
アキ歯科クリニックは保険診療の枠を超え、歯科医療の本質である「長期的な健康と美しさ」を追求します。
「もう二度と歯で悩みたくない」
そうお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。
私たちと一緒に一生モノの健康を手に入れましょう。
