尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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コラム

舌が正しい位置にないとどうなるか

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みなさん、こんにちは!
前回は『舌の正しい位置』について、お話しました。
今回は、舌が正しい位置にないとどんなことが起こるのかについてお話していきます。(前回とは反対目線です)

舌を間違った位置に置いている人の特徴

前回お話した、低位舌の特徴は、
・舌の側面にギザギザと歯の跡がついている
(私、ついてます。みなさんも鏡で見てみましょう)
・覚醒している時もお口をポカンと開けている
(自然と口呼吸になっている方が多い)
・『あー』と大きなお口を開けて、喉の奥ののどちんこが見えない
(舌の筋力が落ちて、奥に下がってしまっています)

舌を間違った位置に置くとどんなデメリットがある?

低位舌になってしまうと、様々な問題が起こります。
痛みもないし、わかりやすくもなく、じわじわと起こるので、要注意です!

口呼吸になる

舌が奥に落ちてしまうので、気道が狭くなり、息がしづらくなるので、口呼吸になります。
口呼吸になる理由は他にもあります。
今の時期でいうと花粉症で鼻が詰まっている方もいますね。
コロナ禍でマスク生活に慣れてくると、口元を見られることがないので、お口を開けたまま歩いている方もよくみます。

口が乾燥する

口呼吸から起こることですが、お口を開けてしまうことで乾燥し、唾液が減ってしまいます。

むし歯や歯周病、口臭が起こる

唾液が減少すると、自浄作用、抗菌作用など、唾液の効果が得られなくなり、むし歯、歯周病、口臭が起こります。
また、口から空気を吸うことで、ウイルスをそのまま体内に入れてしまうため、風邪をひきやすくなったりします。

歯並びが悪くなる

前回お話した、正しい位置に舌を置かず、上の前歯を押してしまっている場合は、出っ歯や開咬になることもあります。
また、幼少期に舌が正しい位置にないと、顎の成長を妨げ、上あごの大きさが小さくなってしまうことがあり、歯並び、噛み合わせが悪くなってしまいます。

歯ぎしり、食いしばりをしやすくなる

舌が正しい位置に置いたとき、歯と歯が干渉することを防ぎますが、舌が低い位置にあると、歯と歯が干渉し、常に緊張した状態になります。

いびきをかく

気道が狭くなるため、口を開けて寝てしまいます。

睡眠時無呼吸症候群

気道が狭くなることで、眠っている間に呼吸が止まってしまうことを繰り返ししてしまうようになります。

顔の歪みや二重あご

舌の筋肉や舌の周りの筋肉、つまり顔周りの筋肉が弱っていると、顔のバランスが崩れ、二重あごも出来てしまいます。

トレーニングをしよう!

①あいうべ体操

『あ』『い』『う』『べ』をしっかりお口を動かして朝昼晩行いましょう!10回はできるといいですね!
あごに不安のある方は、『い』『う』だけでもOK!

②ポッピング

舌を上あごにつけて、『ポンッ』と音を鳴らす動作のことをいいます。
(久しぶりにやってみると、ものすごく下手になっていてショックな自分がいても頑張る!)

③ガムでトレーニング

ガムをよく噛んで(片方だけで噛むのではなく、両方でしっかり噛んでね)、舌の上で丸めて上あごに舌でギューっと押しつける!
これを繰り返しやってみてください!

④エントレを使う

当院ではエントレを採用しています。
エントレはいつでも誰でもどこでも出来るトレーニング器具です。
エントレはお口周りの筋力トレーニングに加えて、鼻呼吸の訓練も兼ね備えています。
エントレを使うことで、鼻呼吸とお口周りの筋力向上を得ることが出来ます。

ただ、エントレを導入されている方が多くなってきた中、中々出来ていないというお声もお聞きします。
テレビを観ながら、お風呂で湯船に浸かりながら、いつでもどこでも出来る、これがエントレの魅力です。
少しのお時間でも良いので、是非続けて欲しいです。

継続は力なり

トレーニングは努力が必要です。
やらなくてもなにも変わらない、すぐには困らないかもしれません。でも、トレーニングを代わりにすることは、私たちには出来ません。
頑張るのは自分、わからない時や困った時、悩んだ時は是非ご相談ください!お待ちしております。