尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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被せもの、詰め物、治療した歯が取れたら

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みなさん、こんにちは!
今回は突然の出来事、めっちゃ困る!
治療した歯が取れたらどうするか、をお話していきます。

被せもの、詰め物が取れたとき、してほしいこと

①捨てない

外れてしまったからといって、もう使えないわけではありません。
経年劣化により、セメントが溶け出し、取れてしまうことはあります。

取れてしまっても、その歯にむし歯ができていなければ、再度つけ直せることがあります。
捨てずに保管してください。

②ティッシュにくるまない

これはよくみなさんがしてきてくださるのですが、ティッシュにくるむと、ゴミと間違えて捨ててしまうことがあります。(ご自身がわかっていても、家族にはわからないので捨ててしまうことも多いです)
透明なジップロックや小さな容器に入れて、ご持参ください。

③自分で戻さない

取れたからといって、自分で接着剤でつけたり、そのままお口の中に戻すことはおすすめしません。
いや、絶対やめてほしい。
ここはプロに任せてください。

変形していたり、きちんと入っていないこともあります。そして何より、そのせいで歯を削ったり、治療のやり直しになってしまうこともあるんです。

④放置しない

取れてしまったまま数日放置すると、戻せなくなる場合があります。

歯は窮屈な詰め物や被せものから解放されて楽になりたいし、無くなったら寂しいから歯同士近寄りたいしで、デリケートな組織です。
昨日までお口の中についてたのに、つけようとすると歯と歯の隙間が狭くなり、調整が必要なこともあります。

それと、そのままにしておくと、そこからむし歯をつくってしまったり、歯が欠けてしまったりして、治療が必要になってしまうこともあります。

被せもの、詰め物が取れたときの治療は2つ

①再装着

取れてしまった被せもの、詰め物、歯を消毒して、再度つけ直しをします。
その日に治療を終えることが多いです。

取れてしまった原因の1つに、噛み合わせが当たり過ぎということもありますし、つけ直しても高さに違和感を感じる方もいらっしゃるので、つけ直してはい、終わりではなく、必ず噛み合わせや違和感をみます。
だから、ご自身では絶対つけちゃだめです。

それと、もう何回も取れてしまっている場合は、つけ直しが出来たとしても、治療のやり直しをおすすめすることがあります。
私たち歯科側も、『今回が初めての脱離(外れてしまった)ですか?』と必ずお伺いしています。
何回も取れてしまっている場合は、少し形態を変えて型取りをすると、取れにくい形の詰め物や被せものが出来上がります。
その場合は2回の来院が必要です。

②むし歯治療

つけ直しが不可能な場合は、むし歯治療をして、型取りをして、新しく被せものや詰め物を作ります。
むし歯が小さければ2回ほど、大きなむし歯治療となれば複数回治療が必要です。

このとき、保険治療か自費治療かを選択することができます。

以前のコラムにも載せていますが、保険診療で使用する接着剤と自費診療で使用する接着剤は違い、やはり保険診療の接着剤は、自費診療のものと比べると、経年劣化で溶け出しやすいです。

患者さんの中には、取れてしまったタイミングで、銀の詰め物を自費で白いものに、保険診療で黄ばんでしまった被せものを自費診療で透明感のある白い歯にされる方も数多くいらっしゃいます。

まとめ

被せものや詰め物が取れてしまったときは、自己判断せず、ジップロックなどの袋にいれて保管、なるべく早く来院予約を取りましょう。
詰め物の中にはCRというレジン素材で出来たものもあり、それはつけ直しが出来ません。

ですが、どんなものが取れてしまったとしても、保管して、一度来院していただくことが大切です。
予約の電話口では、どんな形のもので、どこの部位(上下左右)から取れたのか、教えてくださるとありがたいです。