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コラム

インプラントってなに?

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みなさん、こんにちは!
みなさんはインプラントについて、どのくらい知っていますか?
インプラントが治療方針の選択肢に出てこない限り、なかなか知っている方は少ないのではないかと思います。
費用は?どんな人が対象?期間は?メンテナンスは?など、インプラントについて、お話していきます。

インプラントってなに?

まず、インプラントってなんでしょう。
インプラントとは、体内に埋め込む医療機器や材料の総称です。心臓のペースメーカー、人工関節、これらもインプラント。歯を失ったときに使用される人工歯根をデンタルインプラントと呼称するそうですが、一般的には歯科で使うインプラントのことをインプラントという言葉が用いられることが多いとのことです。(え、歯だけじゃないんだ。と思ったのは私だけではないはず…)

インプラントの歴史

私が歯科衛生士になる、もう20年ほど前の教科書には、インプラントのページは1ページのみでした。
そんなものがあるんだくらいの認識でしたが、調べてみると、インプラントの起源は、ヨーロッパ。紀元前3世紀頃のローマ時代の上顎に鉄のインプラントが入った人骨が見つかっています。
起源はとても古いのですが、治療法が確立されたのは1980年代です。

そんな古くから顎の中に何かを埋めて、噛めるようにしようと考えていたんですね。
どういうチタンを骨の中に埋めたらどうかと考えた人、臨床応用をした人、天才ですね。

インプラント治療ってどんなもの?

インプラント治療とは、むし歯や歯周病、または外傷や先天的に歯がない方の顎の骨にインプラントを埋めて、歯を補う方法です。
インプラント治療は、1本の欠損から全部の歯の欠損までを補うことができます。

インプラントはどんな人でも受けれる治療なの?

残念ながら、どんな人でも治療できるわけではありません。手術を必要とするため、全身疾患の持病をお持ちの方や未成年の方、歯周病の方は治療ができない可能性があります。

全身疾患の持病をお持ちの方

糖尿病

血糖値のコントロールが安定して出来ている方はインプラント適応となることもあります。血液検査の情報や主治医に相談しながら治療計画を立てましょう。

心疾患、脳梗塞、脳血管障害の既往

麻酔を使うことで、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす危険性が高まる、また元の状態が悪化する場合もありますので、麻酔を使うことが出来ない方もいらっしゃいます。そのような場合にはインプラントは適応外となります。

肝臓疾患や高血圧症

血が止まりにくい傾向にあります。(服用しているお薬を必ずご提示ください)
この場合も主治医と相談して、全身疾患を考慮し、適応出来ない場合はインプラント治療が出来ません。

未成年の方

インプラント治療は出来ません。
これには理由があり、成長過程にある骨の段階でインプラント治療を行うことはお勧めできません。
顎の成長中に行うと、位置がズレる場合や顎の成長を妨げてしまう可能性があります。
顎の成長が完了する20歳頃から治療を計画していく、それまではむし歯や歯周病にならないよう、しっかりお口の管理を行うことが重要です。

歯周病にかかっている方

歯周病がある中でのインプラントはリスクが大変大きいです。
歯周病が進行していくと、顎の骨を溶かしていきます。
そうすると、インプラントを埋めることが難しい、また埋めても定着しないことも考えられます。

また、インプラント周囲炎と言って、合併症を引き起こす可能性もあります。インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病と同様に顎の骨を溶かし、進行が早く、治すことが難しいとされています。

お口の中に細菌がたくさんいる状態で手術を行うと、細菌感染を起こしやすく、化膿したりすることもあります。まずは、歯周病治療をして、お口の環境が整ってから、治療を始めましょう。

インプラントを調べてみると、まだまだ知っておきたい知識が山ほどあります。
次回も、インプラントについて、詳しくお話していきたいと思います。