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口腔機能低下を防ぐためにできるトレーニング①

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みなさん、こんにちは!
前回、【口腔機能低下症】について、お伝えしました。
口腔機能機能低下症という疾患があること、セルフチェックや、歯科医院で検査が出来ることもお伝えしましたね。

今回は、口腔機能低下を防ぐためにできることをお伝えしていきます。いますぐ出来ることもありますので、是非実践してみてください。

口腔機能低下症とは…

おさらいになりますが、口腔機能低下症とは、加齢だけでなく、疾患や障害による複合的な口腔機能の低下である。
具体的には、噛む力、飲み込む力、唾液の減少、話す力、お口の感覚、が低下していくことを指します。

口腔機能低下を防ぐためにできるトレーニング

歯科受診をする

これはトレーニングではないのですが、勇気を出して来院してみてください。
むし歯や歯周病があっては、噛んだり話したりすることに支障をきたしてしまいます。

また、ご自身のお口に自信がないと、人と会うことを避けてしまうことや、会話する、笑うといったことも少なくなり、お口の筋力低下や噛む力の低下を招いてしまいます。
むし歯や歯周病の治療を行なって、噛める歯を維持しましょう。
歯がない、抜けてしまった場合は、入れ歯を作成することで、噛む力をつけることが可能です。
歯がないからと諦めずに、ご相談ください。

ではここからは、使う力別にご紹介していきます。
まずは準備体操から。
スポーツと一緒で、準備体操が大切です。
急にトレーニングをしてしまうと、身体がびっくりして痛みが出てしまうことや、逆にぼんやり行なってしまって、効果があまり感じられなくなることもありますので、しっかり準備していきましょう。

準備体操

①深呼吸

しっかり息を吸って、『ふーっ』と口をすぼめて、吐き出しましょう。

②首の体操

首をゆっくり回しましょう。
片方だけでなく、右回り、左回り。どちらかやりにくい方はありますか?
痛みや首を回せない方は無理せず、可能な範囲で行いましょう。

③肩の体操

肩を上下に上げ下げします。
あげる時に息を吸い、下げる時に『ふーっ』と息を吐きます。

④上半身の体操

両手を天井にぐーっと伸ばします。
そのままみぎ、ひだりに身体を傾けて、横っ腹を伸ばしましょう。

⑤深呼吸

もう一度深呼吸します。

どうですか?やってみると、サウナではないですが身体が整います。身体全体が、ゆったりほぐれて、ぎゅっと縮こまった身体に、空気が入って、息もしやすくなります。

『噛む力』

噛む力をつけるには、頬や口唇をトレーニングする必要があります。

①ぶくぶく体操

これは、お水なしバージョンのぶくぶくうがいです。
みなさんに『うがいしてください』とお伝えすると、大抵の方はくちゅくちゅうがいです。
お口の先の方でうがいをしているだけで、頬や口唇はほとんど動いていません。

  1. 両頬に空気を入れて、しっかり膨らませます。
  2. そのままぶくぶく10回
  3. 右頬に空気を入れてぶくぶく10回
  4. 左頬に空気を入れてぶくぶく10回
  5. 出来る方はみぎ、ひだりに空気を移動5回

さて、出来ましたか?
お口をしっかり閉じて、空気を移動させる。
お口の周りの筋肉、口唇が鍛えられます。

②あいうべ体操

大きくお口を動かして、『あ・い・う・べー』を繰り返しやっていきます。
お声は出さなくてもOKです。
あいうべ体操は、お口の周りの筋肉、口唇、舌のトレーニングです。

これはいますぐに出来ます。
大袈裟なくらいにお口を動かして行うことがポイントです。
顎が痛い方や、外れちゃうかもと心配な方は、『い・う』の動きから行うと良いです。

噛むのは歯だけではない

噛む力と聞いて、歯が丈夫なこと。と連想する方もいらっしゃると思いますが、歯と同じくらい、お口周りの筋肉や頬、舌が大切です。
口腔機能低下を防ぐために出来るトレーニングは、お金も場所もとらず、すぐに行うことが可能です。
ぜひ、行なってみてください。

次回は『飲み込む力』のトレーニングについて、お話ししていきます。