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コラム
お子さんのハミガキ
- 2022年6月8日
- コラム
みなさん、こんにちは!
今日は、お母さん、お父さんがみんな経験する、「お子さんのハミガキについて」、お話します。
なぜ今回このテーマにしたかというと、悪戦苦闘するお母さん、お父さんが本当に多いと感じるからです。
特に子育ての中でイヤイヤ期と言われる2歳、悪戦苦闘しない人はいないのではないでしょうか。
健診にいらしたお母さんにお話を聞くと、ハミガキの時間はプロレスのようになると教えてくださるお母さんもいて、本当に頭が下がります。
死闘を繰り広げてまでハミガキをする必要があるのか?
子供との関係が崩れそうです。
というご意見も頂きます。
わかります、くたくたですよね。
ハブラシを持ちながら、太ももで子供を挟んで、お子さんも泣いて暴れて大変です。
ですが、この時期ハミガキとっても大事なんです。
なぜかというと、だいたい2歳半頃までに乳歯は生え揃い、奥歯で噛めるようになることで、噛み合わせの溝や、歯と歯の間に、汚れが残るようになるのです。
大人の口の中と同じですね。
さらに乳歯は永久歯よりもやわらかいので、むし歯も作りやすくなっています。
そして奥歯が並ぶと、下の奥歯の内側が磨きにくく、歯肉も腫れやすく、血も出たりすると、さらに死闘を繰り広げることになりますので、健康に保つために、この時期のハミガキは重要となるのです。
ただ、いまいちど考えてみてください。
なぜ死闘を繰り広げるようになったのか。
お子さんに聞いてみたことはありますか?
健診時、死闘を繰り広げるお子さんに聞いてみると、
①痛いから
②苦しいから
③お母さんの顔が怖いから
と答えてくれました。
お母さんの顔が怖いからは、思わずみんなで顔を合わせて笑ってしまいましたが、この3つは、改善することが可能です。
いまからお伝えする方法で、少しでもハミガキが素敵な時間になりますように。
ではまず、
①痛いから
まず、お子さんの歯を磨く時、自分の歯を磨く力と同じ力で磨いていませんか?
お子さんの歯は小さく、歯肉とも近いです。
大人と同じ力で磨くととても痛く感じます。
また、小帯と呼ばれる頬や口唇の内側と歯肉を繋ぐ筋があり、小帯にハブラシがあたると痛いです。
特に上唇小帯(上唇の内側、真ん中にある筋)は注意が必要です。
解決策
力を緩める。
上の前歯を磨くときは
小帯にまずあたってしまうこともあるので、気をつけましょう。
人差し指で小帯を保護しながら磨くと良いです。そして、下口唇を触るとお口を開けやすく、上口唇を触ると閉じる機能が、お腹の中にいる時から発達してきているので、下の歯のハミガキからすることをおすすめします。
②苦しいから
一生懸命なあまり、ずーっと口を開けっぱなしで磨いていたり、無理な姿勢を取るとしんどさが残ります。
解決策
途中うがいや唾を吐き出させてあげる。途中で唾を吐き出させてあげたり、お口を閉じて休憩することも大事です。そんなこと言ってられん、スピード感第一のお子さんには、まずお口を大きく開けてもらい、歯の裏側から磨き、噛み合わせ、それから口を閉じて頬側を磨くと自然と休憩できます。唾を吐き出せるように、お風呂桶等もあると良いです。
③お母さんの顔が怖いから
ハミガキをする際、すでにお母さんは戦闘モード。
となると、オーラや顔つきが怖くなるのも当然です。
解決策
環境を整える
私が普段お勧めしているのは、歯医者さんごっこ。お母さんやお父さんの膝の上にごろんするところから始めます。
日中、日向ぼっこしながらしてもいいですね!
お兄ちゃん、お姉ちゃんがいるおうちでは、お手本をお手伝いしてもらい、『あー気持ちいい!』と言ってもらえると最高です。ごろんすることが出来たら、次はほっぺをぷにぷに、口唇をぷにぷに。遊びを取り入れながら磨きましょう。
怖くないことを、繰り返し伝えていきます。
そしてその都度褒めてあげましょう!
楽しかった記憶をしっかり残しておくと良いです。
ぐずってしまっている時や、機嫌が悪い時にハミガキをすると、嫌な記憶ばかり残ってしまうので、そんな時は手早くできるところを磨きましょう。
授乳をしているお子さんは、おっぱいや哺乳瓶があたる上の前歯にむし歯が出来やすいです。
奥歯が生えてくる1歳以降は奥歯の歯と歯の間にむし歯ができやすいです。
そして私の経験上、上の前歯が虫歯になっているお子さんは奥歯の歯と歯の間もむし歯になる、またはもうなっていることが多いです。毎回全部磨けなくても、機嫌の良い時にしっかり磨きましょう。
お子さんの歯を磨くことは、狭くて暗い洞窟を探検するのと同じです。
よーく観察しながら、お子さんと協力して、バイ菌をやっつけて、ピカピカの歯をゲットして下さい!
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