尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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歯の役割

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みなさん、こんにちは!
今回は私たちの歯にどんな役割があるのか、お話していきたいと思います。

歯は何のためにある?

私たちが日頃使っている歯。実はたくさんの役割があります。

  1. 噛む(物を噛み砕いて小さくし、唾液を出すことで消化を助ける)
  2. 話す(発音を助ける。サ、タ、ナ、ラ行)
  3. 表情を作る(顔の形を整える)
  4. 姿勢を整える(身体のバランスを整える)
  5. 脳に刺激を与える(よく噛むことで刺激になる)

歯は何本生えている?

乳歯は全部で20本。永久歯は親知らず(4本)を含めると全部で32本。みなさんは、何本自分の歯があるでしょうか。
歯科では、80歳で20本の歯が残っていることがひとつの目標とされています。
8020運動という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。

それぞれの歯の役割

永久歯は3種類に分類することができ、それぞれ役割が違います。

①前歯(食べ物を噛み切る、表情や発音を作る)

前歯は別名〝切歯〟と呼ばれています。
大きなハンバーガーやパンをお口に入れる時、その名の通り、噛み切ってくれる役割を持っています。
そのままお口に入れたら大変ですよね。
硬いものも、前歯で噛み切ることで、奥歯で咀嚼しやすくなります。
前歯は表情を作ります。
前歯がないと、口元が凹んでしまい、笑ったりすることが少し難しくなります。
笑った時に目立つのは、やはり前歯ではないでしょうか。前歯がなかったり、前歯にむし歯があると、自信を持ってにっこり笑うことが出来ませんね。
自分の表情を上手く出せなくなる、コンプレックスにもなりかねません。
そして、前歯は発音にとても重要です。
前歯がないと、空気が抜けてしまい、上手に発音することができません。
サ、タ、ナ、ラ行は前歯に舌を当てて発音するので、特に大切です。
前歯があることで、舌や口唇が落ち着いて動くことができるんですね。

②犬歯(噛み切る、顎のガイドの役目)

犬歯は尖っていて、糸切り歯と呼ばれるイメージ通り、噛み切る役割を持っています。
歯の根も1番長く、最後まで残る歯と言われています。
しかし、犬歯にはもっと大きな役割があるんです。
私も、歯科に勤めるようになってから知ったのですが、それは、『犬歯誘導(けんしゆうどう)』です。
歯を噛み合わせて、そこから横にスライド、歯ぎしりをするように動かすと、犬歯だけがあたり、動きを導いてくれます。奥歯は隙間ができ、噛んでいない状態になります。なんでかというと、奥歯は縦の圧には強いけど、横に動く圧には弱いと、以前、先生が教えてくれました。
犬歯がそんな大切な役割を担っていたとは!と驚いたことを覚えています。だから、犬歯の被せ物を作るのは大変だとも言っていました。

③奥歯(食べ物をすりつぶす)

奥歯は食べ物をすりつぶす役割があります。
大臼歯と呼ばれていて、臼という漢字が使われていますね。イメージぴったりです。
そして、人間が力を出そうとする時、力を入れるのも奥歯です。スポーツをするとき、荷物を持ち上げるとき、やってやるぞ!という気持ちのとき、グッと力を込めるのが奥歯ですよね。
奥歯がなくなると、食べ物をすりつぶして、食塊を作ることができなくなるため、消化吸収が悪くなり、体への負担が大きくなります。
特に第一大臼歯が噛み合わせの安定を保つ大事な歯と言われています。
奥歯がなくなると、前歯に負担がかかり、前歯の寿命も縮めてしまうこともあります。
そして、奥歯がなくなると、さらに顔貌も変わってしまうんです。噛み合わせが変わってしまうことで、お顔のバランスが悪くなり、見た目の印象も変えてしまいます。

まとめ

私たちが日頃使っている歯には、それぞれ役割があり、生きていく上でとても大切なものです。
1本失うとバランスが崩れてしまいます。
失う歯がないように、しっかりメンテナンスしていきましょう!