Column
コラム
パートナー、夫婦で歯科検診へ
- 2023年1月1日
- コラム
みなさん、こんにちは!
歯科検診へ行こうと思うタイミングって人それぞれだと思いますが、
私は是非、結婚前のパートナー、またはご夫婦で検診を受けていただきたいです。
ブライダルエステがあるのになぜブライダル歯科がないのか、
そんな事を考えるくらい、定着してほしいと思っています。
今回はみなさんのライフプランの中で、見落としがちな歯科検診のタイミング、
結婚前後の歯科検診について、お話していこうと思います。
さて、みなさんにクイズです。
虫歯や歯周病って聞いたことはあると思いますが、
どのようにして口の中にやってくるのか、わかりますか?
感染症か、それとも元々お口の中に存在しているのか?
正解は『感染症』です。
〝人から人へ感染する〟ことが分かっています。
風邪のように空気感染や、皮膚からうつるのとは違い、
虫歯や歯周病は『唾液を介して』感染していきます。
唾液を介して、というのは具体的には、
親から子へ、噛み砕いたものを食べさせたり、
同じお箸で食べてしまったり。
大人同士であれば、キスをするとうつるという事もあります。
では、それらの行為を控えれば良いのでしょうか。
それでは親から子への愛情も感じられませんし、
パートナーの愛情も揺らいでしまいかねません。
そもそも、お口の中には500〜700もの種類の細菌が1000億以上存在しています。
その菌を全て殺菌するのは非現実的ですし、出来ません。
菌を100%もらわないぞ!と神経質に生活することもメンタルに良くありませんし、
ほぼ不可能です。
じゃあどうするのか。
私たちがおすすめする最大の予防策は、
『うつさないではなく、虫歯や歯周病にならないように予防する!』
ということです。
虫歯の細菌がお口の中にいたとしても、
活動できなければ虫歯を作ることは出来ません。
虫歯の細菌は、歯垢を棲家にして、糖分をエネルギー源にして活動します。
つまり、歯垢を溜めないようにフロスやハブラシを使ってセルフケアをして、
糖分を摂取する量をコントロール、さらに定期的にメンテナンスを受けていれば、
虫歯にならないようにすることが出来るのです。
歯周病の細菌については、親子間で感染するもの、夫婦、パートナー間でうつるものがあります。
そして、一度感染すると、細菌をなくすことは、虫歯の細菌と同じく、できません。
虫歯も歯周病も、口腔内の細菌は清潔に保ち、コントロールすること、
活動をさせないようにする、これが大切です。
そして、誰よりも菌を減らすことができる専門家が歯科医師であり、歯科衛生士です。
そしてなぜ、パートナー、夫婦で歯科検診へ来てほしいのか。
もちろん、細菌感染することも理由のひとつですが、
結婚してその先、お子様をご希望の場合、
妊娠してからの虫歯治療は、レントゲンの撮影も控えますし、
妊娠周期によって、出来る治療が制限されてしまいます。
また、お子様が誕生してからも、親子間での感染が心配になり、
スキンシップが取りにくくなることも懸念されます。
歯周病の細菌に関しても、妊娠中はホルモンバランスが変化し、
妊娠性の歯周病に罹患しやすくなったり、
歯周病を発症している妊婦さんには、早産のリスクも出てきます。
それらのリスクを最低限に抑えるために、
パートナーが出来たり、ご結婚したりといった節目に、
是非歯科検診を受けて頂き、安心してライフプランを建てて頂けたらなと思っています。
そうなった時に考えれば良い、と思われるかもしれませんが、
歯周病はセルフケアのコツを掴んで実践して頂くことが必須です。
そしてメンテナンスを受けて頂く。
この繰り返しを続けて、やっとお口の中の環境が整うのです。
1回歯医者さんに行って終わりではなく、継続していくことが大切です。
パートナー、ご夫婦でかかりつけの歯医者さんを決めて、是非歯科検診を受けてください。
一生涯お付き合いの出来る、そんな歯医者さんに、私たちもなりたいと日々働いています。
次回以降、虫歯や歯周病の原因や予防法について、またお話していきます。
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