尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

MENU

Column

コラム

抜歯するときの心構え〜後編〜

Surgical tooth extraction, removal procedure with forceps. Decayed root, gum diseases consequences. Dental health concept. Kids toy. High quality photo

Pocket

みなさん、こんにちは!
前回は抜歯するときの心構え、主に抜歯前と抜歯後の生活についてお話しました。今回はその続きです。

心構えその10

【指や舌で触らない】
抜歯した場所が気になるので、ついつい触りたくなりますが、指も細菌がたくさんついています。化膿したり、傷をつけてしまうこともありますので、触らないようにしてください。

心構えその11

【直接氷やアイスノンで冷やさない】
氷やアイスノンで急速に抜歯したところを冷やすと、冷えすぎてしまい、治りが遅くなる場合があります。
また、冷やしすぎでかえって炎症が悪化して、強い痛みがでることもあります。
冷やすときは、冷えピタなどの冷却シートや、水で濡らしたタオルを絞って、頬にあてると良いです。

心構えその12

【腫れは痛みよりもあとにくる】
抜歯後の痛みは、麻酔が切れてからすぐ感じられる方もいらっしゃいますが、抜歯後の腫れは、抜歯してから2日めがピークで、その後ひいていきます。
青あざが出てくる方もいらっしゃいますが、こちらも自然にひいていきますので、様子をみましょう。

心構えその13

【処方された抗生剤は飲みきる】
細菌感染を防ぐために、抗生剤を処方する場合があります。ごく稀に、痛みがないので飲まなかったと仰る方がいらっしゃるのですが、抗生剤は、細菌感染予防のためですので、発疹やかゆみ、下痢などの副作用が出ない限り、飲みきってください。

心構えその14

【痛み止めは我慢しないで飲む】
痛くなってから飲むと、効くまでに時間がかかる場合があります。我慢せずに、痛み止めを飲みましょう。

心構えその15

【喫煙を控える】
タバコを吸うと血行が悪くなり、傷の治りを悪くします。自分のためだと思って、タバコをしまいましょう。
抜歯後の傷の治りを考慮して、10日ほど禁煙できるのがベストです。(それが出来てたら、禁煙してるわ!という声が聞こえてきそうだけど、聞こえない)

心構えその16

【痛みがひどくなる、それはドライソケットかも】
みなさん、ドライソケットって聞いたことありますか?
私も数例しかみたことはないのですが、親知らずを抜いた後に出来てしまうことが多いように思います。

『ドライソケット』とは、抜歯した穴が血餅で塞がらず、穴が空いたまま乾燥してしまった状態のことを言います。骨が見えている状態ですね。
※血餅とは…
抜歯後の傷口の部分に出来る血の塊です。かさぶたのような役割を果たし、骨や歯ぐきが元に戻るよう修復、保護する役割を持っています。

どうしてドライソケットになるかというと、過度にうがい、喫煙をする、舌で触るなど血餅を剥がしてしまうなど、血餅が作られるのを妨げてしまうとドライソケットになる可能性が出てきます。
抜歯後の発生率は2〜4%、下顎の親知らずでは約20%とも言われています。

穴が空いたままになってしまうと、細菌感染を起こします。骨が見える状態になりますので、食べ物や飲み物がドライソケットに入ると激痛が襲います。
痛みが長引く場合も注意が必要です。
抜歯後1〜2週間経っても痛みが続くときは、ドライソケットかもしれません。
ドライソケットになると、自然治癒は見込めないので、痛みがひどくなる場合は、早めに受診しましょう。

心構えその17

【抜歯後におすすめの食事】
抜歯後に食事を抜くのはあまりおすすめしないと、前回お伝えしましたが、具体的に何が良いか、書いていませんでした。
『良いお食事』
柔らかく煮たうどん、おかゆ、雑炊、スープ、ゼリー、プリン
『控えた方が良いお食事』
せんべい、カレー、キムチ、ごま
→硬いものは傷を作りやすく、カレーやキムチは香辛料やスパイスが傷口にさわります。
ごまなどの小さなものは、傷口に入ると、気になってうがいしてしまうことがありますので、控えましょう。

まとめ

抜歯は抜く前から注意事項があり、生活習慣で予防出来る痛みや症状もあります。
治療を受ける前に、また受けた後に読み返していただけると嬉しいです。