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抜歯するときの心構え〜前編〜

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みなさん、こんにちは!
今回は、抜歯をするときに、こんなことに気をつけておいてほしい!というお願いと、困ったときに読み返してほしい!そんなテーマでお話していきます。

まずは、抜歯をする前の心構えをみていきましょう。

心構えその1

【痛いときは麻酔は効きにくい】

炎症反応が強く出ているときは、麻酔が効きにくいです。
痛いときに来院して、その日に抜歯することもありますが、基本的に患者さんはとてもしんどいです。
一旦、抗生剤などで腫れをひかせてから、抜歯することも検討します。
また、親知らずなど、抜いてもいいよねという歯に関しては、何かが起こる前に、計画的に抜歯することをお勧めします。

心構えその2

【その日に抜けないこともある】
年齢を重ねるにつれて、全身疾患の既往のある方が増え、抜歯をするにあたり、全身管理やお薬の調整が必要になる方がいらっしゃいます。(例えば、糖尿病の方や骨粗鬆症など)計画的な抜歯が必要と判断した場合は、主治医の先生に抜歯に関して、全身疾患の状態や服薬状況など照会させていただき、それらを考慮した上で、適切な抜歯を行います。

当日の抜歯が必要と判断した場合は、電話にて主治医の先生に確認させていただくこともあります。
かかりつけのお医者さんがいる方は、お伝えください。

心構えその3

【抜歯日前後に大事な予定を入れない】
抜歯予定前日はしっかり栄養、睡眠をとって、健康体で挑みましょう。お口の中は細菌だらけ。抜歯は、お口の中を怪我するのと同じなので、免疫力をつけておきましょう。
抜歯当日、翌日も安静に。

芸能人の方がインスタやXに画像をあげていますが、予想以上に腫れることもあります。痛みや熱を出すこともあり得ます。
以前、翌日に飲み会の予定を入れていた方がこんなことを言っていました。『飲んでるうちに、心臓の鼓動と同じに抜いたところが痛くなって、耐えきれなかった』
自分で回避出来る痛みは、回避しましょう。

心構えその4

【抜歯当日までしっかり歯を磨く】
抜歯までの間、歯ぐきが腫れたりしてしまってはいけません。
そして当日も、ハミガキをしっかりしましょう。
歯垢や歯石がついていては、細菌がたくさんいて、抜歯後のお口の環境が悪くなり、予後が悪くなります。

ここからは抜歯したあとの心構えをみていきましょう。

心構えその4

【当日は唾液に血液が混ざる】
抜歯当日は、唾液の中に血が混ざります。
唾液に混ざると多量に見えますが、ほとんどの場合心配ありません。

もし出血してきてしまった場合は、ガーゼをお団子にして10〜30分噛んで、圧迫止血をしましょう。
圧迫止血をしているときに出てきた唾液は飲み込むか、吐き出しましょう。

>心構えその5

【当日は過度のうがいを控える】
血の味がお口の中でしているので、うがいをしたくなるのですが、当日は控えてください。
再度出血する原因になります。
また、過度のうがいをすると、血餅を洗い流してしまうので、傷の治りが悪くなります。

心構えその6

【飲酒や激しい運動、熱いお風呂、サウナは避ける】
血行が良くなるものは避けましょう。
再度出血する原因になります。
翌日からにお願いいたします。

心構えその7

【麻酔が効いてる間は唇もいじらない!】
麻酔をすると、歯の周り、頬、舌、唇と局所麻酔とは言え、感覚が麻痺しています。抜歯1〜2時間は、つねったり、火傷をしても分かりにくいので、麻酔が切れてから、違う箇所に痛みを感じてしまうこともあります。
なるべく触らず、そっとしておきましょう。
飲み物は熱いものを避け、食べ物は麻酔が切れてからにするのがお勧めです。

心構えその8

【お食事は抜歯した反対側で食べる】
抜歯した側でお食事を摂ると、傷に当たったり、出血や痛みが出やすいです。
反対側で食べましょう。
食べるのやめとくという方もいますが、なるべく栄養は摂ってくださいね。

心構えその9

【寝るときは抜歯した側を下にしない】
うつ伏せや抜歯した側の横向きは、抜歯したところが圧迫されて、痛みが出ることがあります。
仰向けか、抜歯してない側を下にして寝ましょう。

少し長くなってしまったので、残りは後編へ続きます。
後編は、抜歯で起こるリスク、『ドライソケット』についてお話します!