尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

MENU

Column

コラム

入れ歯の取り扱い〜つけ方、外し方〜

Pocket

みなさん、こんにちは!
今回は入れ歯の取り扱いについて、お話していきたいと思います。

『そんなの、普段使ってる私の方が知ってるわ』という方もいらっしゃると思いますが、再確認していただく機会になれば嬉しいなと思います。

入れ歯の取り扱い①つけ方

入れ歯をつけるときに絶対に守って欲しいこと

①入れ歯をつけるときは、噛み合わせて入れない!
金具が曲がったり、歯ぐきに傷がついたり、悪いことばかりが起こりますので、必ず指でギュッと押し込みましょう。
②入れ歯とお口を潤わせてからつけましょう!
お口や入れ歯が乾いていると、擦れて傷がつきやすいです。

では、入れ歯のつけ方をみていきましょう!

片側の小さな入れ歯の場合

人工歯の部分を持って、歯のない部分に合わせ、自分の歯と同じくらいの高さに合わせられたら、バネを指でしっかり押す。

両側の部分入れ歯の場合

金具の部分を両方の指で持ってお口の中に合わせる。

総入れ歯の場合

片側からお口の中に入れる。
そのまま入れると口角が切れます。
上下総入れ歯の場合は、下からつけると入れ歯が邪魔をせず両方ともつけることができます。
(場合によっては、上からつける方が上手くいく方もいらっしゃいます。)

入れ歯の取り扱い②外し方

入れ歯を外すときに絶対に守って欲しいこと

①指、爪以外で外さない
以前、深爪の方がマイナスドライバーを使って外していらっしゃいました。危ないです。滑ったら喉突きます!
②人工歯の部分だけで外そうとしない
部分入れ歯の場合、金具が歯にはまっていますので、人工歯だけに力を入れても外すことができません。
外せてしまう時は、金具が緩くなっています。

では、入れ歯の外し方をみていきましょう!

部分入れ歯の場合

金具に指を合わせて引っかけて外す。
上の場合は下に降ろす、下の場合は上に持ち上げる。
片側だけに力を入れると歪むことがあるので、2つ以上金具があるときは、少しずつ金具をずらしながら全体を外していく。

総入れ歯の場合

上は前歯の後ろに親指をかけて、斜め上に力をかけると、てこの原理ではずれます。
下は前歯を掴んで、下に傾けると外れます。

入れ歯の取り扱い③向き合い方

入れ歯のつけ外しは、練習が必要

初めての方はもちろん、今まで使っていた方も慣れるまでは、練習が必要です。
その練習が思っていたよりも難しいので、挫けてしまう方も少なくありません。
それはそうですよね、急に使いこなせる人はいません。
ですが慣れてしまうと、鏡も見ずに数秒で入れることが出来るようになります。
なんなら私たちより上手になります!笑
私はよく、患者さんに外していただいています。

すぐには使えないこともある

入れ歯が出来たら、すぐにお食事が出来ると思われがちですが、実はお食事までの道のりは、近くはありません。
まずは入れ歯をつけて違和感なく過ごせること。
テレビをみたりして、入れ歯を忘れられるとクリア。
次にお話。お話がスムーズに出来るかどうか。
そして最後にお食事です。
お食事もすぐに今までと同じものや、硬いものではなく、柔らかく、小さめの一口から始めていきましょう。
階段を駆け上がらずに、焦らず一歩ずつ進んでいくことが、入れ歯を末長く使うコツになります。

入れ歯は出来てからが始まり

入れ歯が出来たら終わりではなく、お口に入れ歯を慣れさせていくことや、舌や頬の筋肉で、入れ歯を上手くお口の中に留めておくなど、練習や訓練が必要です。
また、痛みが出ることもあるので、入れ歯の調整も何度か必要になります。
1回で痛みなくずっと使える入れ歯に出会えたら、それは両手でハイタッチ、小踊りレベルです。
近所の方に自慢しましょう!笑
<

まとめ

入れ歯のつけ外し、簡単そうでなかなか難しいです。
まずは鏡でみながら、ゆっくり時間を取ってつけ外しをしてみましょう。
(鏡だと反転するので、混乱される方もいらっしゃいます。その方にあった方法で行いましょう!)
少しでも楽に入れ歯を扱える手助けになれば幸いです。
ご自身での取り扱いに不安なことや、困りごとがあれば、歯医者さんに相談してくださいね!