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詰め物・被せ物の寿命 自費診療⑥フルジルコニアクラウン
- 2022年12月11日
- コラム
みなさん、こんにちは!
今回は【フルジルコニアクラウン】についてお話します。
以前、ジルコニアインレーについてお話させて頂きましたが、
『象が踏んでも壊れない』、このフレーズ覚えている方、いらっしゃるでしょうか。
そう、象が踏んでも壊れない『ジルコニア』が被せ物(クラウン)として登場しました。
クラウンになって、どんな性能やメリット・デメリットがあるのか、
早速お話していきましょう。
フルジルコニアクラウン 耐久年数10〜15年ほど
別名『人工ダイヤモンド』とも呼ばれています。
別名からも分かる通り、非常に硬い素材で天然歯よりも硬いです。
歯にはご自身の体重以上の負荷がかかりますので、
耐久性に優れているジルコニアは頼れる素材です。
そしてジルコニアは人工関節などの医療にも使われており、身体に優しい素材です。
フルジルコニアクラウンのメリット
・身体に優しい
→歯科治療のインプラントや人工関節で使われているので、生体親和性が高い
・金属アレルギーの心配がない
→長年使われても、アレルギーの可能性はありません
・歯肉が黒くならない
→メタルタトゥーを作る心配もありません
・唾液を吸収しないため、変色、変形、口臭の心配がない
→滑らかな形を維持することができます。
・2次カリエスになりにくい
→汚れがつきにくいため、きちんとメンテナンスを行なっていた場合、
新たに虫歯になる可能性は低いと考えます
フルジルコニアクラウンのデメリット
・透明感が少ない
・細かい色の調整が難しい
→この2つの理由から、大臼歯にお薦めです。
※当院では、プラス¥10,000で色加工を施すことができます。
治療時の患者様との会話から…
『白い被せ物にしたいけど、歯ぎしりしたら欠けるって言われたことがある』
『以前に歯科医院で、歯を作るスペースがないので銀歯しか出来ないと言われた』
『歯を白くしたいけど、金銭面が心配』
と仰られる方にはフルジルコニアクラウンをお勧めしています。
以前はセラミックが主流だったので、やはり強い力がかかると欠けてしまう、
割れてしまうこともありました。
ですがジルコニアは『人工ダイヤモンド』『白いメタル』と呼ばれるほど硬い素材。
オールセラミックに比べると、欠けてしまうリスクは大きく軽減できます。
また、内面を全てジルコニアにすることで、歯を削る量も少なくすることができます。
金銭面では、オールセラミッククラウンと比べると¥20,000ほど安価で、
そんなに変わらないかもしれませんが、白い歯の治療では手を伸ばしやすい価格ではないかなと思います。
治療のご提案
当院では、大臼歯(奥歯)の治療時におすすめしています。
また、ブリッジ治療にもジルコニアを使用することが可能です。
橋渡しをして欠損部を補うブリッジ治療は、歯のない部分に大きく力がかかります。
これにより、従来のセラミック治療では、割れてしまうなど破損するという欠点がありました。
ジルコニアを素材として使うことで、金属で補強することなく、
強度も審美的にも問題ない被せ物を選択できるようになりました。
ただ、オールセラミックと比べると透明感や光沢感はやはり劣ってしまうので、
その点では注意が必要です。
おすすめポイント
歯に大きく負担のかかるような方や、ブリッジ治療で白い歯にしたい方には、
フルジルコニアクラウンがおすすめです。
前歯に使用すると、色調の違和感が出てしまうことがありますので、当院では奥歯にお勧めしています。
私の中のおすすめはやはり、『ブリッジ治療が出来る』です。
ブリッジをするにはやはり強度が必要なため、いままでは金属での治療、
若しくは表面は白くても、裏打ちは金属で、においなど全ては解決できませんでした。
天然歯の透明感や色調には若干劣るものの、合格点は達成出来るのではないかなと私は思います。
次回は【メタルセラミック】についてお話していきます。
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