尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

MENU

Column

コラム

フッ素(フッ化物)の効果

フッ化物洗口剤のイラスト

Pocket

みなさん、こんにちは!

今回は、フッ素についてお話していきます。

フッ素というと、みなさん何を思い浮かべますか?

1番多いのは『歯磨き粉』ではないかなと思います。

今現在、日本にあるフッ素(フッ化物)の応用は3つ。

『フッ化物配合歯磨剤』『フッ化物洗口剤』『フッ化物歯面塗布』です。

フッ素(フッ化物)は、取り入れる時期や方法が重要になってきます。

まずはこの3つのフッ素(フッ化物)について解説していきましょう。

フッ化物配合歯磨剤

フッ化物配合歯磨剤のイラスト

これはみなさんが毎日使っている『歯磨き粉』と呼んでいるものですね。

フッ化物配合歯磨剤は、歯が萌出してから使うことのできるもので、あらゆる年代の方が使うことが出来ます。

毎日使用することで、歯の再石灰化を促進することが可能です。

フッ化物洗口剤

フッ化物洗口剤のイラスト

フッ化物洗口剤は永久歯を守るために使用するもので、うがいができるようになった4歳くらいから使用して、永久歯が生え揃った14歳くらいまでが使用範囲です。

頻度は毎日、または週に1回。ぶくぶくうがいかできることが大前提。就学前から取り入れることで、高い虫歯予防効果を得ることができます。

また、成人の場合でも歯と歯の間や根面のむし歯にも効果的です。

※フッ化物洗口の安全性に関して

就学前児童の洗口後の残留率は約10%とされ、毎日行った場合、お茶をコップに1~1.5杯飲んだ時に摂取するフッ化物の量と同じです。

仮に、1回分の洗口量を誤って飲んだとしても急性中毒の心配はありません。

(体重20㎏の子が7mlの洗口液を飲んだ場合のフッ化物量は1.6mg)

《参考文献:筒井 昭仁, 八木 稔 編 新フッ化物ではじめるむし歯予防 医歯薬出版, 2011.》

フッ化物歯面塗布

歯の萌出直後から14歳くらいまでを対象に、3~6ヶ月のローテーションで歯科医院で継続的に塗布すると効果的です。

歯医者さんに慣れてもらえるように、1歳からの定期検診をお勧めします。

歯医者さんでハミガキをしてフッ素を塗るだけと大人は思ってしまうのですが、お子さんにとっては歯医者さんに行くことだけでも勇気がいること。

まして大きくお口を開けてお薬をつけることはハードルがぐっと上がります。

歯医者さんが安心して足を運べる場所であること、楽しく時間を過ごせることをお子さんにご理解いただくために、なるべく幼少のころからかかりつけの歯医者さんを作っておくことをお勧めします。

どのフッ化物配合歯磨剤でもいい?大人と子供も同じ?

3つのフッ化物について説明させていただきましたが、

やはりみなさんの中でも1番身近なのは、フッ化物配合歯磨剤ではないでしょうか?

みなさん、歯にいいと思ってフッ化物配合歯磨剤を取り入れてくださっていますよね。

ではみなさんはフッ化物配合歯磨剤にどのくらいフッ化物が配合されているか、ご存知でしょうか?

歯医者さんで販売されている歯磨剤でも、フッ化物の濃度は一緒ではありません。

年齢や用途に応じて、フッ化物の濃度も変わってきます。

例えば、私の好きなライオンのチェックアップスタンダードやクリンプロのフッ素濃度は1450ppm。

今現在の最大フッ素濃度は1500ppmでほぼ最大入っています。

ですが、6歳未満のお子さんには使用できません。

6歳未満のお子さんには、きちんと年齢に応じた歯磨剤が用意されています。

チェックアップkodomoもクリンプロ子供用も950ppmで販売されています。

もううがいもできるし、大人と同じフッ化物配合歯磨剤でいいやと思うかもしれませんが、

年齢ごとに適した歯磨剤や使用量がありますので、ぜひ歯科衛生士にお尋ねください。

まとめ

フッ化物の効果を最大限得るには、フッ化物を取り入れ始める時期や期間、種類があることがわかりましたね。

正しい使用法や容量を理解して最大限にフッ化物の効果を得られるよう使っていきましょう!