尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

MENU

Column

コラム

入れ歯の取り扱い〜修理したとき〜

Pocket

みなさん、こんにちは!
今回は入れ歯の取り扱いで注意していただきたい、『入れ歯を修理したとき』について、お話していきたいと思います。
入れ歯って唯一、今まで使っていたものを直すことができる歯科治療なんですよね。
入れ歯は長年使用されているものが多く、患者さんのお口の中で、使いやすく、馴染んでいきます。
それゆえに、新しく入れ歯を作成しても、前の入れ歯の使い勝手には敵わず、新しいものではなく、修理したものを使う方もいらっしゃいます。
大切に使われている方が多く、20年以上同じ入れ歯を使っているという方もいて、メンテナンスの大切さを思い知りますが、長年使っているからこその悩みで、いつのまにか壊れていた、噛み方が入れ歯によって変わってしまった、なんて方もいたりするのです。
作成した入れ歯を末長く使っていただけるように、今回は入れ歯の修理を行ったとき、どんな注意が必要か、知っていただければと思います。

入れ歯を修理するのはどんなとき?

①入れ歯が割れた、歯が取れたとき

落としたり、踏んでしまったり、転倒した場合にも、割れてしまうことがあります。
これはみなさん、大慌てで歯科医院に来院されます。
厚みのなくなった入れ歯も割れやすいです。
厚みがあると、味や温度を感じにくくなるため、入れ歯を調整する方もいらっしゃいます。
裏側が透けてしまっている方もいらっしゃるくらい、薄く設計、または調整にて削ってほしいと言われる箇所であり、使いやすさと割れやすさが紙一重です。
割れたからといって、自分でつけることだけはやめてください。

②入れ歯が合わなくなったとき

入れ歯の内面に食べ物が入りやすくなってしまった場合、裏打ちが必要になります。
入退院を繰り返したり、体重に変化があった場合は、歯ぐきが痩せてしまい、入れ歯が合わなくなる方もいます。

入れ歯の裏打ちとは?

入れ歯の裏打ちは2段階。
入れ歯のクッション材と入れ歯と同じ素材の硬い素材のものです。

①クッション材(ティッシュコンディショナー)

歯科では粘膜調整材といいます。
歯ぐきの状態が良くないときに使います。
炎症を引かせるために使う物で、長持ちはしません。
長くは持たず、段々と硬くなっていきます。

②入れ歯と同じ素材(リベース)

ティッシュコンディショナーで、歯ぐきの状態が改善したのち、裏側を張り替えるものです。
いま現在は、ソフトリベースと呼ばれる軟らかい素材のものも出来ています。

入れ歯を修理したときに気をつけること

①直ってるかどうか、力をかけたり強く噛んだりしない

ほんとに直ってるかなと、試してみる方がいらっしゃいます。
修理ほやほやの入れ歯は、また破損しやすいです。
お手柔らかにお願いいたします。

②クッション材をひいたときは、入れ歯の洗浄は水洗いでOK!

クッション材をひいたときは剥がれやすいので、ブラシを使わず、水で洗い流すようにしてください。
一部が剥がれてしまうと、傷をつくってしまう原因にもなってしまいます。
優しくお手入れしましょう。

③クッション材をひいたときは、洗浄剤に気をつけて!

活性酵素や市販の発泡剤が入った市販の入れ歯洗浄剤は、クッション材が劣化してしまうため、使用できません。

④修理を繰り返すと細菌もつきやすい

何度も修理していると、継ぎ目が何個もでき、つぎはぎの部分に細菌がつきやすくなります。
何度も修理を繰り返す場合は、歯科医師と相談して、作り直しも検討してみましょう。

入れ歯を修理したときは

いつも使われているご自身の入れ歯ですが、修理をしたときは、使い方が変わることがあります。
使用方法や保管方法を誤ると、せっかく長い期間治療して作った入れ歯の寿命が短くなったり、破損してしまうことがありますので、疑問点は来院時に解決しましょう。