みなさん、こんにちは！
今回は、ホワイトニングをご希望の方に聞いていただきたい、歯科治療中のホワイトニングの可否についてお話ししていきたいと思います。

当院では、初診時に主訴はもちろん、どんな治療を今後受けたいかを確認しています。
その中に、ホワイトニングも含まれており、希望される方も沢山いらっしゃいます。
ホワイトニングは歯を白くする審美的なもので、早く行いたい方が非常に多いのです。
お気持ちはとても良くわかりますが、、、

ホワイトニングよりむし歯、歯周病治療が優先

歯周病の方やむし歯がある方でも、ホワイトニングは可能ですが、ホワイトニングが出来るのは、どちらの治療も終わって、お口の中が安定してからです。

なぜむし歯、歯周病治療が優先なのか

①ホワイトニング用のジェルがしみる可能性がある

オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング共に、漂白作用が強い薬剤を使用しています。
むし歯や歯ぐきに炎症があると、痛みや強いしみがでることがあります。

②むし歯が進行してしまう可能性がある

ホワイトニングは短期間で終わるものではなく、１〜２ヶ月かかります。その間にむし歯が進行してしまう可能性があります。

厳しく聞こえるかもしれませんが…

審美面を気にされるのであれば、まずはお口を健康にしてから。そして、維持出来るようになってから、審美面です。

では、どうしたらいいか。
答えは『セルフケア』です。

ホワイトニングをして、歯ぐきが真っ赤で腫れていたらどうでしょう。
それはきれいになったと言えるでしょうか。
私はそうは思いません。

歯だけがきれいになっても、その歯を守る歯ぐき、土台の骨が病気であったとしたら、それは見せかけの、期間限定の美しさでしかありません。

時間はかかるかもしれませんが、自分の意識や行動で、歯ぐきは守れます。

そして、むし歯治療の後、気をつけなくてはならないことがもう一つあります。

詰め物や被せ物はホワイトニングの効果がでない

ホワイトニングの効果が出るのは、治療痕のない、天然の歯です。
（神経のない歯をホワイトニングするには、また別の方法があります。）
ホワイトニングをする場合、詰め物や被せ物の色調と合わなくなることがあります。
その場合は、詰め物や被せ物を変える必要があります。
治療を受けるときは、自分の希望を遠慮なく、伝えてください。

神経のない歯をホワイトニングする方法

ウォーキングブリーチという方法です。
ホワイトニングの薬剤は本来歯の表面に行うものですが、神経のない歯をホワイトニングする際は、神経のあった管の部分に薬剤を入れて過ごしていただきます。

★神経の治療をし終わった、薬剤の入っていた部分を、一旦取り除き、ホワイトニングの薬剤に変えます。
ホワイトニングで、自分の希望の色調になったら、神経の治療で使う薬剤をもう一度いれます。

実はホワイトニングがいらない場合もある

歯の着色が気になるから、ホワイトニングをしたいとご希望される方がいらっしゃいます。
歯の色をトーンアップするにはホワイトニングが必要になりますが、お茶やコーヒー、タバコなどの着色成分が歯につくことで、歯が茶色く変色してしまっている場合は、歯をクリーニングすることで、元々の歯の色を取り戻すことが可能です。

クリーニングは歯の着色を取り、元々の歯の色にする。
ホワイトニングは、歯の色を明るく白くトーンアップする。
実際にクリーニングの施術を受けられた方の中には、クリーニングで満足される方もいますし、やっぱりホワイトニングを選ぶ方もいらっしゃいます。
ご自分の理想の歯の色を手に入れられるよう、私たちはバックアップしていきます。
まずは、歯のクリーニングから受けてみてはいかがでしょうか。