尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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歯を傷つけない、エアフロー

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みなさん、こんにちは!
今回は【エアフロー】について、お話しします。

エアフローとは

エアフローとは、タバコの着色や、歯肉縁上、縁下のバイオフィルムを、専用のパウダーと細かなジェットウォッシャーを歯に吹きつけることで除去するものです。
当院ではスイスのEMS社が開発したものを使って施術しています。

従来のやり方とどこが違う?

昔は着色を、研磨剤入りのペーストで除去していました。研磨剤入りということは、歯に傷をつけながら磨いていたんですね。粗いペーストから細かいペーストと2段階で研磨していました。
そしてとても時間がかかる上に、お口の中はザラザラして、何度もうがいをしたくなってしまいます。

エアフローは、ペーストはいりません。
イメージでいうと、歯の高圧洗浄機。
すごい洗浄力を持ちながら、歯を傷つけない。
歯科のケルヒャー、っていうのが私のイメージです。

また、スケーラーなどでは届かなかった場所も、細かなジェットウォッシャーできれいにすることができる優れものです。

ちなみに、入れ歯を洗う時に、歯磨き粉を使うと、入れ歯に細かな傷がつき、バイ菌が繁殖しやすくなります。
研磨剤入りの歯磨き粉は、入れ歯にも良くありません。

エアフローのすごいところ

私がエアフローを知って、すごいな!
みなさんに知ってほしいなと思うことを、挙げていきます!

【エアフローのすごいところ①】

エアフローは、一番はじめに書いた通り、着色とバイオフィルムを取り除きます。
着色除去だけでなく、歯肉中のバイオフィルム、歯垢も取り除くことが出来るのがエアフローのすごいところです。

【エアフローのすごいところ②】
高圧洗浄で行うので、短時間で効率よく、細かいところまで洗浄することが可能です。
だいたい30〜60分で行います。
これはする側もされる側もとても嬉しいです。
気がついたらもう60分、まだ取りきれていない…なんてことはエアフローではほぼありません。

【エアフローのすごいところ③】
歯面を傷つけることなく、施術出来るので、何度か繰り返し行うことで、歯垢や着色の再付着を防ぐことが可能です。
歯面がツルツルになりますので、ぜひ、舌で触って実際にツルツルを感じていただけたらなと思います。

【エアフローのすごいところ④】
被せ物を傷つけない!
いまお口に入っている銀の被せ物などを傷つけることなく、施術を行うことが出来ます。
定期検診の時などに、被せ物をみると、スケーラーで傷ついた跡をみることがあります。
エアフローでは、そのような心配はありません。

【エアフローのすごいところ⑤】
矯正治療中の方の施術にとてもよい!
矯正治療中の方は、小さな器具や装置がついていて、中々ブラッシングも難しいですし、もちろん歯科でのクリーニングも難しいです。
ですがエアフローは、細かいところにも水流が届きますので、スッキリきれいにすることが可能です。

私も施術側として、エアフローを矯正治療中の方に使用しましたが、かゆいところに手が届く、あー、ここ、きれいにしたかったのよねというところ全てがきれいになって、施術した側もスッキリしました。

エアフローの注意点

エアフローには、すごいところがたくさんありますが、注意しなければならないことももちろんあります。

【エアフローの注意点①】
エアフローは、全ての方に適応するものではありません。
慢性気管支炎など呼吸器疾患のある方、妊娠中、授乳中の方、高血圧などナトリウム摂取制限のある方は、安全性を考慮して、施術を行わないことがあります。

【エアフローの注意点②】
知覚過敏の症状が出る場合があります。
基本的にエアフローは、知覚過敏が出にくいように作られていますが、まれに知覚過敏の症状が出る方もいらっしゃいます。

まとめ

歯にとって、また歯肉にとって、とても優しく、効率も良い治療が出来るのが、エアフローです。
こびりついた着色を高圧洗浄で除去することができ、なおかつ、歯面をツルツルにするので、再付着を防ぐことが出来る!
一度は試していただきたい治療のひとつです。