尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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ポジティブワードを使おう!

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みなさん、こんにちは!
今回は、お子さんからご高齢の方まで使える、ポジティブワードで歯医者さんを好きになろう!
というテーマでお話をしていきたいと思います。

さて、みなさんは歯医者さんが好きですか?
好きと答えてくださった方は、とても貴重です。
特に昭和世代の方は、苦手を通り越して嫌いな方が多いのではないでしょうか。
令和のいま現在は、歯科も予防中心に切り替わり、むし歯の出来る子も少なくなってきましたので、歯医者さんのことを苦手意識なく、思ってくれている子もいるかもしれませんね。

なぜ昭和世代の方は苦手を通り越して、歯医者さんが嫌いな方が多いのか

①むし歯治療が中心の業界であった

今でこそ予防をしましょう、むし歯を作らないように定期検診を受けましょうという時代でしたが、ひと昔、いやふた昔前は、歯が痛くなったら行くのが歯医者でした。なので、痛い治療や麻酔を使った治療が中心の医院が多かったですね。

②歯医者の先生が怖い

これも時代かもしれませんが、昔の先生は怖かったですね。平気で泣かせてくるし。
これがベストだから!と治療を通すこともありましたし、患者さんも先生にお任せします。となっていました。『先生』でしたね、本当に。
いまはいろんな意味で患者ファーストですから、寄り添って話を聞きますし、先生にもなりますし、カウンセリングもしますし、患者さんにとって、話しやすい存在の『先生』が多いです。

今も続く苦手意識とは…

世代を超えて続く苦手意識には、『言葉』がとても深く関係していると私は考えます。

おうちでは、
『ハミガキしないと、むし歯になるよ!』
これは怖い、ですね。

『ハミガキしないと先生に注射してもらうよ』や、『言うこと聞かないと歯削られるよ』
これは本当に言っちゃダメなやつです。
行くだけで怖い目に遭う、そんな気しかしません。

歯科医院で例えると、
『⚪︎⚪︎さん、痛くないですか?』と聞くと、
患者さんは『え、痛い?痛いことしてるの?痛くなるの?』と思います。

『怖くないからね』と声をかけても、
患者さんは『怖いの?先生怖いの?』となります。

これは子供に限ったことではなく、ご高齢の方でも同じニュアンスのお声掛けをすると、不安になってしまったりする方もいらっしゃいます。

そして、声かけだけではなく、実はテレビや絵本、お友達からでも怖さや痛さは伝わってしまうんです。

お子さんの場合なら、テレビアニメで、歯医者さんのネガティブなイメージを観てしまうと、痛いところ、怖いところにすぐ置き換えられてしまいます。

大人やご高齢の方であれば、お友達の影響が大きいですね。『こないだ歯医者さんでこんな治療をされて、痛くて寝込んだ』なんて言われたら、歯医者さんには足が向きませんね。
また、『入れ歯を作ったけど、痛くて結局使えなかった』というお言葉をよく聞きますが(本当は聞かない方が良いのですが、よく耳にします)、これも『入れ歯は痛くて使えない』というイメージを植え付けてしまいます。

ポジティブワードを使おう

では、どうお声かけをするのが良いのでしょう。
歯科衛生士の私はいつも、こうお声かけをしています。

『⚪︎⚪︎さん、大丈夫ですか?』
敢えて、痛くないですか?とは聞きません。
『⚪︎⚪︎さん、いま少し楽になってきましたか?』
ネガティブにしません。

痛みが出そうなときは、
『少しチクチクしますが、大丈夫ですか?』
『我慢する治療ではないので、いつでも教えてください』

最近では特に、目元をタオルで覆いますので、何をされているか分からず、不安な方もいらっしゃいます。
なので、必要であれば、次に何をするのか、いま何をしているのかをお伝えするようにしています。
必要以上にお声かけしてしまうとかえって混乱してしまう方もいらっしゃいますので、そこはお伺いしたり、経験でカバーしていますが。。

お子さんには、
『歯をピカピカにしてみよう!』
『バイキンさん、やっつけられているよ!』
『すごく頑張ってくれてるね、ありがとう』

どんな患者さんにも、
『今日はありがとうございました。頑張っていただいたので、私も治療がスムーズに出来ましたし、頑張れました』とお伝えします。

良い気持ちが歯医者を怖くなくする

おうちや歯科医院で、ネガティブな言葉を使わない、その意識を持つだけで、幼少期からの歯医者に対するネガティブなイメージが軽減します。
お友達とお話する時も、ポジティブ伝道師になれると、お友達が言ってるから、私も頑張ろうと思ってくださる方が増えるかもしれません。
私も、歯科医院が快適に過ごせる場所になるよう、これからもお声かけしていきたいと思います。