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誤嚥を体験!!

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みなさん、こんにちは!

今日は私が先日体験してきたイベントについてお話します。

 

4/7(日)にあべのキューズモールで開催されていたイベントのブースに、『Let’s誤嚥!』というブースがありました。やはり歯科衛生士の血がウズウズ(笑)

家族を連れて、誤嚥を体験してきました。

 

さて、みなさんは『誤嚥』は高齢者が起こすものだと思っていませんか?

実は誰にでも起きます。

それはふとした拍子に若くても起きます。

私たちにとってもとても身近なものなんです。

 

誤嚥を体験してみよう

ここからみなさんも体験してみましょう。

①コップに飲み物を用意します。

(今回は麦茶でした。炭酸ではない方が良いです。)

②まず、普通に飲んでみてください。

飲めると思います。

 

〜ここから誤嚥体験、姿勢編〜

③飲み物を口に含んで、上を向いた状態で飲んでみてください。

飲めますが、飲みにくいですね。私は少しムセました。

上を向いて飲むと、飲み物がダイレクトに気管に入りやすく、誤嚥してムセてしまいやすいです。

④しっかり猫背になって、顔は前を向いてあごを少し突き出した状態で飲んでみてください。

とっても飲みにくくなりますね。

これも自然とあごが上を向いてしまうので、誤嚥しやすくなります。

 

いかがでしたか。

私たちも姿勢を変えたら、誤嚥してしまうんです。

小さなお子さんでも、猫背になっていたら誤嚥しやすくなります。

ご高齢の方で、ベッドで寝たまま飲み物を飲んだり、猫背の方が飲み物を飲んだら、常に誤嚥のリスクはあるということになりますね。

姿勢を誤嚥しにくく整えることが、大切だと学びました。

 

〜ここから誤嚥体験、舌の動き編〜

⑤つぎは、飲み物を口に含んだまま舌を動かさずに飲んでみてください。

飲めますか?舌を動かしてはいけません。

私は飲めませんでした。

⑥小さなお煎餅、ハッピーターンが良いですが、ご用意ください。(ハッピーターン美味しいので)

ハッピーターンを半分に折って、舌の上に乗せます。

食べれましたか?私は少しも食べられず、ただただ、舌の上で唾液に粉が溶けていくのを感じているだけでした。

 

舌の動きが制限されてしまうと、うまく飲んだり、食べることが出来ません。姿勢だけではなく、お口の中の機能が落ちていると、誤嚥につながります。

 

食形態について考えよう

次に私たちに用意されたのは、唐揚げ。

一口大に切られた唐揚げと、形・見た目はほとんど同じで、軟らかく仕上げられた唐揚げ。

この2つの違いは、食べやすさにつながります。

形・見た目はほとんど同じで、軟らかく仕上げられた唐揚げは、何度も噛まなくても飲み込むことができます。

つまり、舌で食物を動かして食塊を作らなくても、上あごや歯ぐきで崩して食べることが可能になります。

 

私は仕事柄、施設での食形態を目にすることがありますが、噛むことや飲み込みに問題がある場合、例えば唐揚げは刻まれたり、ペースト状になったりしています。

 

人は五感で食事を楽しみます。

目で楽しみ、匂いを感じて、食感を楽しみ、味わって食べているのです。

これは唐揚げと言われても、ペースト状になっていたら、食欲は湧くでしょうか。

 

見た目や形はとても大切です。

少しの工夫で、食べやすくすることもできるのだと改めて感じました。

 

まとめ

今回のイベントで『誤嚥』を体験したことで、改めて日常的に誤嚥のリスクを抱えている方々のしんどさを知ることができました。

また、誤嚥を起こさないようにするために、姿勢や舌の動きなど、予防をしていくことが歯科衛生士として、みなさんに出来ることがあると痛感しました。

みなさんも、誤嚥しないように、姿勢や舌の筋トレ、頑張りましょう!

姿勢と歯科、関係ないようでとても深い関係性があるんです。

患者さんの歩く姿や座った時の姿勢、私も観察していこうと思います。

では姿勢を正して、ここまで読んでくださりありがとうございました。