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歯は自分で守れる!むし歯になる4つの条件

尼崎市 歯医者 アキ歯科クリニック むし歯になる条件

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みなさん、こんにちは!
今回のテーマは【むし歯予防】です。
むし歯になったらどんな治療法があるのか、今までお話していましたが、今回は私たちの日常のどんなことがむし歯予防に繋がっているのか、改めてお話していきたいと思います。

まずは、むし歯についてお話しましょう。
相手を知らなければ、予防法も明確にできません。

むし歯とは

お口の中に生息している常在菌が、私たちが摂取した糖分をエネルギーにして、酸を作り出し、その酸によって溶けてしまった歯をむし歯といいます。

前回、むし歯は感染症だとお話しましたが、口の中の常在菌、中でもむし歯の原因菌と呼ばれている細菌はミュータンスレンサ球菌が有名ですが、ミュータンスレンサ球菌がいるからといって、すぐむし歯になるわけではありません。

ある4つの条件を満たすことによって、むし歯になってしまうのです。
逆に考えれば、4つの条件をどれかひとつでも、満たさなければ、むし歯を防ぐことができます。

むし歯になる4つの条件

みなさん、4つの条件がなんだかわかりますか?
答えは…
『細菌』『食べ物(糖質)』『歯質』『時間』です。
この4つの条件が重なった時、むし歯になると覚えておいてください。
では一つずつ、説明していきましょう。

尼崎市 歯医者 アキ歯科クリニック むし歯になる条件

①細菌

お口の中の細菌数は数百種類以上といいましたが、産まれたばかりの赤ちゃんには、むし歯の原因菌となるミュータンスレンサ球菌は存在しません。
口移しなど唾液による感染で、親から子へ移ることが分かっています。
1歳半から2歳半くらいまでの時期に、お口の中に悪い菌を入れなければ、その後のお口の環境を守りやすいと考えられています。
また、ハミガキをしっかり行うことでむしば菌を抑えることができます。
ハミガキをしっかりしている方はお口の中の細菌数が1000~2000億個、ハミガキをあまりしいない方は4000~6000億個、ハミガキをほとんどしていない方は1兆個もの細菌がいると言われています。
おそろしい。うんちより多いんですよ。
口の中の歯垢を指で触る方をたまにお見かけしますが、うんちを触るより細菌を指につけることになっているんです!!
みなさん、お口の中は素手で触らないようにしましょう。
脱線してしまいましたね、話を元に戻しましょう!

②食べ物(糖質)

むし歯菌は食べ物の中でも糖質を餌にして活動します。
砂糖を含む食べ物や飲み物は、私たちの身体でも、エネルギー源となっています。
私はケーキやお菓子も大好きです。
食べるななんて無理ですね(+_+)
摂取しない、ではなく、糖質を摂りながらむし歯菌をコントロールすることが重要です。

そして糖質をコントロールする時に、活躍してくれるのが『キシリトール』です。
キシリトールはソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールで、糖アルコールの中でも最も甘く、砂糖と同じ甘味度です。
そしてキシリトールは、歯を溶かす酸を作らないこと、その甘さから唾液の分泌を促し、酸を中和してくれることから、むし歯を作りません。
キシリトールについては、書き出したら止まらないので、また改めてお話したいと思います。

③歯質

歯にも質があり、質が強いとむし歯になりにくいのですが、質の弱い歯としてお伝えしているのが、エナメル質形成不全です。
歯はとても硬いエナメル質、その中にある軟らかい象牙質、などで形成されています。
エナメル質がうまく形成されていないと、象牙質がむき出しになり、軟らかい組織のため、むし歯になりやすく、進行もしやすいです。
エナメル質形成不全にも原因や対処法があるのですが、またまた長くなりそうなので、改めてお話したいと思います。

④時間

食事を摂ってからハミガキをするまでの時間、食事から食事までの時間をいいます。
食事を摂るとむしば菌は糖質をエネルギーにして活動を開始し、口の中が酸性に傾いていきます。
(食事を摂る前のお口の中は中性です)
食事中は酸性が中性に戻ることはなく、むしば菌が活動する時間が続きます。
食事と食事の間に間食をしてしまうと中々戻らなくなってしまいますので、デザートなどは食後に食べることをお勧めします。

4つの条件を揃えないように、お口の中の環境や生活習慣をうまくコントロールしましょう!