みなさん、こんにちは！

突然ですが、急にフロスを歯と歯の間に通したら、スカスカ！なんてこと、ありませんか？

患者さんの中には、

『フロスを通すと歯と歯の隙間が大きくなるから、フロスを通すのをやめた』なんて方もいらっしゃるのです。

今回は、そんなフロスのお話をしていこうと思います。

【誰の口の中でも起こるフロスのスカスカ】

もちろん、私の口の中でも起こりました。

私も歯科衛生士の端くれ。

患者さんにはやってくださいと指導するのに、自分はやらないんかい！って苦情がきちゃうので、フロスを通しています！（ドヤ顔なのは内緒）

 

『あれ、フロススカスカ。え、急にスカスカッ！！』という事態になりました。

【フロスを通したから、スカスカになるの？】

さて、冒頭でもありましたように、患者さんの中には、フロスを通すと歯と歯の隙間が大きくなると思っていらっしゃる方もいらっしゃいます。

ほんとうにフロスを通したら、歯と歯の隙間が大きくなったのでしょうか。

それであれば一大事ですよね。

ということで、私の口の中の出来事をお話ししていきましょう。

私の口の中は、右上の奥歯に詰め物がつけてあって、なんとなーく他の歯よりも気になる。なんかあると浮いたような、ポケットも４ミリあると、同期に言われています。

なんとか右上の歯ぐきを改善したくて、観察してみました。

すると、歯ぐきが他よりも赤く、フロスを通すと最初のうちは出血がありました。歯ぐきも腫れています。

フロスもキチキチでした。

そしてすごく嫌な感じ。血の味するし、、

 

ということを繰り返して２週間ほどでしょうか。

あれほど出ていた出血もなくなり、さらに昨日、フロスを通したら歯と歯の間がスカスカになり、隙間でスカスカ動くようになったんです。

【歯ぐきを観察してみました！】

これは見てみるしかない！

鏡で歯ぐきを観察しました！

写真を撮ってみたものの、奥歯で良く写らず、ボツになりました。絵でお察しください。

①歯ぐきの色

赤かった歯ぐきはピンクになっていました。

②出血

なくなりました！

③腫れていた歯ぐき

腫れていた歯ぐきはキュッと引き締まっています！

④違和感

残念ながらまだあります。。

さて、隙間がスカスカになった原因はこの４つの中にあるのではないかと思うのですが、みなさんいかがでしょうか。（もう答えは絵の中に…）

【歯と歯の間がスカスカになるのは、歯ぐきが引き締まったから】

正解は③の腫れていた歯ぐきが引き締まったからですね。これをみなさん、フロスを通すと歯と歯の隙間が大きくなるとイメージしていたんです。

確かに大きくなった感じがしますね。

ですが、これは歯ぐきが引き締まって、空間ができたからで、決して悪いことではないんです。

むしろ、歯ぐきが良くなったからで、経過は良好です。

【フロスは卒業、ようこそ歯間ブラシ】

フロスがスカスカということは、歯間ブラシに補助用具を変えないといけません。

せっかくきれいにしようと使っていても、最大限効果が得られなければ、無駄になってしまいます。

私も今日から歯間ブラシユーザーです。

もちろん、最初から歯間ブラシを通していても、腫れている歯ぐきの場合は、経過が良くなれば歯と歯の隙間は大きくなります。なので、サイズアップが必要になります。

隙間が大きくなって、悲しいかもしれませんが、腫れがうまく収まると物が挟まりやすいけど取れやすい隙間に変身します。

【歯肉退縮には注意】

フロスや歯間ブラシを間違った方法で使用している場合や、歯周病が進行して、歯ぐきが下がってしまった場合にも、隙間は大きくなります。

必ず、歯科医院で歯科衛生士に訊ねてください。

歯科衛生士は歯ぐきをみるプロです。

しっかり観察しています。

【フロスがスカスカにしてるんじゃない】

ということで、フロスや歯間ブラシを通すと、隙間が大きくなるのは間違いで、歯ぐきの状態によって、隙間が変化しているのでした。

いつもと同じ道具を使っているのに、使い心地が違うときは、歯ぐきに変化が起きているということですね！

気になったり、心配になったとき、歯科衛生士にご相談ください。いつでもお待ちしております。