尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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X線撮影

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みなさん、こんにちは!

今回は当院のX線撮影装置について、ご説明していきたいと思います。

当院のX線撮影装置は3種類。

①パノラマX線撮影
②デンタルX線撮影
③歯科用CT

この3種を有効にかつ的確に使うことで、治療の精度がより高まります。

【①パノラマX線撮影】

この撮影は、お口の全体像を掴むことに長けています。

初診のときや、お久しぶりの来院のとき、撮影してから1年以上間隔が空いたときなど、全体をみておきたいときに撮影します。

この撮影の後は、患者さまに全体のお口の状況、むし歯はあるか、歯周病はあるかを説明することができます。

お子様の場合は6歳から撮影していますが、将来生えてくる大人の歯の芽があるかどうかも、このパノラマX線撮影で確認することが可能です。

【②デンタルX線撮影】

この撮影は、撮影部位を一部分に絞ることで、細かくその部位を診断することに長けています。

みなさんも、小さなフィルム(小さいけど小さくない、ちょっと理不尽なフィルムですよね)をお口の中に入れて、筒を当てられて撮影した経験があるのではないでしょうか。

症状のある歯に限局して撮影するので、パノラマX線撮影では分からなかったむし歯や歯周病をみつけることができます。

【パノラマ、デンタルの写り方】

パノラマX線撮影やデンタルX線撮影では、硬いものは白く、軟らかいものは黒く写ります。

例えば治療した被せ物や、白い詰め物は白く写ります。

むし歯は歯を軟らかくして、掘り進めていくので黒く写ります。神経も黒く写っています。

パノラマやデンタルは重なって写ることもあるので、撮影者の手技にも注目です。

【パノラマやデンタルと歯科用CTの違い】

これは、2次元(2D)か3次元(3D)の違いです。

例えば、歯の根っこにボール状の膿が溜まっていたとしましょう。パノラマやデンタルでは、2次元なので、直径はだいたいわかりますが、面積や周りとの位置関係ががわかりません。

歯科用CTはインプラント治療に用いられることが多いのは、周りとの位置関係や骨の厚みなど、3次元で正確に捉えられることが大きいです。

【X線撮影の被曝量】

身体への影響が出始めると言われている「しきい値」は100mSv(ミリシーベルト)なのですが、X線撮影では、パノラマで0.03、デンタルで0.01、CTに関しても、病院にある通常の装置と比べて8〜10分の1ととても少ない被曝量です。安心して撮影出来ます。

ちなみに、飛行機で日本からニューヨークを往復すると0.2mSvの被曝量です。

とっても少ない被曝量ということがお分かりいただけたかと思います。

【X線撮影の注意点】

①金属が写る

ピアスや入れ歯、なんとメガネもそのままレントゲンに映り込みます。

お声かけしますが、以前舌にピアスをつけていらっしゃる方がいて、つけているのがわからないまま撮影してしまい、再撮影になってしまったことがありました。

入れ歯もバネが金属なので、バネの部分に重なる歯の状態がわからないなんてことも。

首から上の金属は、外しましょう!

②動くとボヤける

息はしていても大丈夫なのですが、動いてしまうとレントゲンがボヤけてしまい、これまた正確な画像がみれなくなってしまいます。

患者さんの頑張りに頼るところになりますが、よろしくお願いいたします。

【まとめ】

歯科医院で行うX線撮影は3種類。

パノラマ、デンタル、CT撮影。

「パノラマ撮りまーす」と聞こえたら、全体像をみるのかぁ。

「デンタル撮りまーす」と聞こえたら、局所的に歯をみるのかぁ。

なんて、歯科専門用語を理解して聞いてみると楽しいかもしれません。

そして撮影方法に応じて、より正確な診断や治療計画に繋がっていること、患者さまのご協力により、より精度の高い画像を得られることがわかりました。

みなさんも、歯科の画像がどのような目的で使用されているか理解した上で来院してみると、また新しい発見があるかもしれません。