尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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いつまでもお元気で

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みなさん、こんにちは!

今日は耳に飛び込んできた面白いニュースを、まずお届けしたいと思います。

今日のお昼、こんなニュースが飛び込んできました。

『奈良の鹿、3年連続で増加』

ふーん、そうなんだと聞いていたら、増加の理由にびっくり!!

奈良の保護団体の調査によると、観光客が増えて、鹿さんが鹿せんべいを食べる機会が増え、鹿せんべいは草よりも噛みやすく、歯への負担が少ないので、高齢になっても食事ができることで、鹿さんの寿命が延びている可能性がある!とのこと。

歯への負担が少ないので、高齢になっても食事ができる!つまり、高齢になっても使える歯があるってことですよね。

鹿にもそういった事情があるんだと、歯についてやっぱりすごいなと実感したニュースでした。

【人間ではどうだろう】

人は本当に不思議で、入れ歯がある方が食べ物を食べられる方もいれば、入れ歯がない方が食べ物を食べられる方もいます。

少し違いますが、将棋棋士の加藤一二三さん(ひふみん)は歯があまりありません。

加藤一二三さんは、こう仰いました。

『奥歯に入れ歯を入れたら、頭の働きが止まった』

歯を入れたことによって違和感が生じ、うまく将棋がさせなくなってしまったと。

入れ歯を入れたら絶対にうまく食べられるわけではありません。

その方の適応能力であったり、相性であったり、全てがうまくいくわけではないんですよね。

それに、歯が1本もなくても好きに召し上がってる方を私は知っている…

【食べて長生きには、意欲と機能が大切】

私の知っている高齢の方で、歯が1本もない方がいらっしゃいます。その方はとても元気で、日中は外で草刈りをするほどです。(こっちが心配になっていつも声を掛けます笑)

その方は、歯はありませんが、ご自身で食べたいものを工夫して召し上がっています。

先日は王将で、唐揚げと天津飯を召し上がって帰ってきました。

おやつには、バナナやおにぎりせんべい、フランスパンを召し上がっています。

歯がないのに、とっても上手に召し上がっていて、感心してしまう…(上あごに擦ったような傷はできてしまう時もありますが、いつも日にち薬です。)

そしてその方は、歯がない以外はお口の機能がとても良い状態にあります。

例えばお口をしっかり閉じることができます。

そして、舌で上手に食べ物を取り込みます。

(自分で飲み込める大きさに千切って、調整ももちろん行うことが出来ています)

飲み込みも上手に出来ます。

歯がない代わりに、他の機能を最大限に活用し、また調整が必要な部分はきちんと補って、好きなものを召し上がっている。とても素晴らしいことです。

その他の方も、好きな食べ物があって、おやつに召し上がっていたり、食に対して意欲がある方がまず元気ですね。

【お口の機能を見てみよう】

歯がなくても好きに召し上がってる方のお話をしましたが、さて、みなさんのお口の機能はいかがでしょうか。

①口を閉じてみよう

しっかり閉じることが出来ますか?

あっぷっぷを5秒間してみましょう。

②頬を動かしてみよう

頬を膨らませてみましょう。

それが出来たら、みぎひだりに空気を移動させて動かしてみましょう。空気でブクブクうがいをする感じです。

因みに私は左にブクブクが苦手なことがわかりました…

練習します!

③しっかり噛んで食塊を作ろう

お口に頬張ったご飯を塊にしてみよう。

チキンラーメンのお菓子や柿ピーなどが良いですね。

バラバラの食べ物をお口に入れて、塊を作りましょう。

歯がない方は上あごと舌でどうやら上手に作っているご様子です。

④ごっくんしてみよう

実際にお口に食べ物を入れていなくても、空嚥下といって、ごっくんをしてみることは可能です。

唾をごっくんしてみてください。

むせたりしていませんか?

【食べることは幸せにつながる】

奈良の鹿さんは歯に負担をかけないことで、ご長寿になりました。

私たち人間は、食に対する意欲を持ち、お口の機能を最大限に活用することで、元気を保てます。

当院では、歯の治療だけでなく、嚥下に関しても治療をご提案していますので、ぜひお声かけください。