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コラム

ハブラシの歴史

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みなさん、こんにちは!

みなさんはどんなハブラシを使っていますか?

いま現在ハブラシは形や毛の種類がたくさん販売されていますよね!

今日はそんなハブラシの歴史についてお話していきたいと思います。

【日本に渡ってきたのはいつ?】

日本にハブラシが普及したのは、なんと明治時代。19世紀後半のことだそうです。素材は鯨のヒゲと馬の毛!

鯨のヒゲで持ち手の柄を作って、馬の毛を植えたものが原型。

【ハブラシと言い出したのは?】

日本でハブラシと言い出したのは、ライオンさんでした。

その前に大阪盛業会社さんが、『歯刷子』という名前で発表していましたが、大正3年にライオンさんが出した『萬歳歯刷子』が最初だそうです。

それから改良に改良、進化して、1938年にデュポン社さんがナイロン製のハブラシを売り出しました!

【ハブラシが出来る前は歯を磨いてた?】

庶民の間で歯を磨くことが習慣化されたのは、なんと江戸時代。

ことの始まりはインド、お釈迦様だそうで、日本でも最初は仏教の僧侶の間で習慣化され、それが後に庶民に広がったそうです。

僧侶の間では、身を清める行為として行われていました。

しかし、ハブラシが出来る前、何で磨いていたんでしょう。

昔の人ってすごいですよ。強いというか、よく磨いたな、それでって感じです。

なんだかわかりますか?

正解は『歯木(しぼく)』

木(柳)の枝の端を噛んで割いて、房状にしたもの。

これで舌のケアまでしていたそうです。

血だらけにならんのか…

そしてそれから、進化を遂げ、木の枝の先を割いて『房楊枝(ふさようじ)』と呼ばれるものを作り、(すごいな、発想。)房楊枝がハブラシの原型となったそうです。

【歯磨き粉って使ってた?】

昔は指と塩で磨いていたりしたそうですが、世界最古の歯磨き粉は紀元前のエジプトの医学書に記載されている、『ビンロウの実』『はちみつ』『燧石(すいせき)』『緑青』『乳香』『粘土』などの材料を混ぜ合わせたもの、だそうです。

その昔はいまのようにチューブに入ったペースト状の歯磨き粉ではなく、粉状のものが主流でした。

そっか、だから今でも歯磨き粉『粉』なんだ!

また、『食塩』『黒胡椒』『ミントの葉』『アイリスの花』を混ぜたものという記載もあるのだそう。

こっちは美味しそうです笑

ペースト状の歯磨き粉になったのは、1900年頃。

フッ素が入ったものが販売され出したのは1914年。

【ハブラシにはどんな種類がある?】

さて、話はハブラシに戻って!(脱線が過ぎましたね)

いま現在、どんなタイプのハブラシが販売されているのでしょうか?

①毛

ナイロン:一般的なハブラシの毛。

ポリエステル:ナイロンよりコシがある。

動物の毛:豚や馬の毛。吸水性が高く乾きにくい。

ナイロンやポリエステルは吸水性が低く、速乾性があり、衛生面でも良いですね。

動物の毛は柔らかいので、歯や歯ぐきを痛めつける可能性が低いと言われています。

②硬さ

やわらかめ〜ふつう〜かためまで。

歯ぐきに炎症がある方にはやわらかめを勧めます。

基本的にかためはなくなればいいと思っています。

かためで歯磨きをすると、歯も歯ぐきも傷つく可能性が高いです。

せっかく磨いているのに、悪影響が出てしまうのは非常にもったいないので、やわらかめからふつうの硬さのハブラシを使ってください。

③毛先

ラウンド毛:毛先を丸く加工したもの。毛先が丸いので歯ぐきを傷つけにくいです。

テーパード毛:毛先が先の方に向かって細くなっています。あたりが柔らかいので、歯ぐきを傷つけにくいですと言われていますが、力強く磨いてしまうと毛先がいろんなところにぶつかるので、テーパード毛は優しく磨ける方、ポケットが深くて、優しく磨かないといけない方に勧めます。

360度:ハブラシの周り全部に毛がついているもの。介護が必要な方や、磨くのが苦手な方に向いています。ヘッドが大きいのがたまに傷。

【ハブラシってずっと進化してる】

なんとクリニカさんから、ラバー製の毛先をつけたハブラシが発売されました。

まだ使ってはいませんが、使い心地、調べてみたいと思います。

まだまだ進化を続けるハブラシ!目が離せませんね!