尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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歯の不思議

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みなさん、こんにちは!

みなさんは歯の七不思議のような、都市伝説を聞いたことはありますか?

歯医者さんではなんとなく聞きにくい、そんなお話を今日はしていきたいと思います。

【炭酸飲料ばっかり飲んでたら、歯が溶ける】

これは、お母さんによく言われるセリフ。

みんな1回は言われたことありますよね。

でも本当に炭酸飲料で歯は溶けるんでしょうか。

コーラでもペプシでも炭酸飲料には『酸味料』が含まれていて、歯の成分であるカルシウムやマグネシウムは、酸に溶ける性質です。

ある実験で、炭酸飲料の中に抜けた歯をずーっとつけておいたら溶けたというものもありますが、普段の飲料ですぐに歯が溶けてしまうことはありません。

ただ、夜寝る前に炭酸飲料を飲んで、そのまま寝たりしてしまうと、歯には良くありません。

炭酸飲料の中には糖分が含まれています。

夜寝る前に飲むと、唾液も少なくなりますし、むし歯菌など細菌が糖を餌にして、活発に動いてしまいます。

飲んでも良いですけど、飲んだらお口の中の環境を整えられるように努めましょうね。

【妊婦さんの歯からカルシウムが溶けて赤ちゃんに吸収される(だからむし歯になりやすい)】

これもなぜか昔から言われていることですが、これは嘘です。

妊婦さんになると歯からカルシウムが溶け出すのではなく、妊婦さんになったことで、つわりや、ホルモンバランスの変化などからハミガキが難しくなったことで生じるものです。

妊婦さんになると、ホルモンバランスが変化し、お口の中の環境が少し変わります。

サラサラした唾液からネバネバした唾液に変わる方もいらっしゃいます。自浄作用が低下します。

そして、つわりにより胃酸が逆流して、口の中の酸性度(pH)が高まり、むし歯菌が活動しやすいお口の中になります。

つわりがひどいと、ハブラシを口に入れるだけで気分が悪くなったり、いままで使っていた歯磨き粉が苦手になったりと、ハミガキがしづらい環境になることもあります。

妊娠後期になると、胃が圧迫され、食事の回数が多くなり、お口の中の酸性度がなかなか戻らないこともむし歯をつくる原因になります。(仕方ないですけどね。だってちょっとずつしか食べられないし。)

【妊娠中は歯科治療を受けられない(赤ちゃんに悪影響)】

そんなことはありません。

妊娠中に歯の詰め物治療(コンポジットレジン)を受けると、環境ホルモンが含まれていて赤ちゃんに悪影響があるという説がでましたが、現在では否定されています。

むし歯を放っておく方が良くありません。

安定期(妊娠16週以降)に入ったら、先生と相談して、歯の治療を進めていきましょう。

妊婦さんの期間中にはむし歯ももちろんですが、歯周病も妊娠性歯周病というものがあるほど、気をつけなくてはならないものがあります。

きれいなお口の環境で、出産することもお母さんのできる大きなお仕事です。

むし歯の治療と併せて、歯ぐきの治療も可能な範囲で行うといいですね。

あとはセルフケアの方法もその方に合わせたものをご提案できますので、お気軽にご相談ください。

【歯医者さんに来ると不思議は解決する】

言い伝えだったり、迷信だったり、お母さんの言葉だったりと歯についてはなかなか聞けない不思議も多く存在します。

特に妊婦さんについては、正しい知識が本当に必要になりますので、ぜひ歯医者さんにいらしてください。

妊活をしている方もぜひ、お声掛けくださいね。

赤ちゃんがお腹に宿る前から、お口の環境を整えておくこと、とっても大切です。

歯のメンテナンスを1回受けたらお口が全部きれいになるのではなく、メンテナンスを継続して行なって、お家でのセルフケアをこれまた継続していくことが、大切なんです。

と熱く語ってしまいましたが、どんな些細なことでも、お話しくださいね。お待ちしています。