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歯周病になりやすい生活習慣

尼崎市 歯医者 アキ歯科クリニック 歯が痛い女性

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尼崎市 歯医者 アキ歯科クリニック 歯が痛い女性

みなさん、こんにちは!
突然ですが、歯周病は生活習慣病って聞いたことありますか?
30歳以上の成人の8割が罹患していると言われている歯周病、普段の生活の中に歯周病になりやすい生活習慣が隠れているのです。
今回は、どんな生活習慣が歯周病に影響を及ぼすのかを、お話していきたいと思います。

歯周病の原因

歯周病の1番の原因は歯に付着するプラーク(歯垢)です。
プラークによって歯肉は炎症を起こし、プラークはやがて歯石になり、ハミガキでは取り除けなくなり、周囲の組織に毒素を出していきます。

歯周病になりやすい生活環境

原因がプラークということは、お口の中の環境が良くないと歯周病になりやすいということはお分かりいただけると思います。
ですが、歯周病になりやすい環境はこれだけではありません。
私たちの日常の中の色んな環境が歯周病に繋がっているのです。

①口の中の清掃不良

先述したように、お口の中にプラークを作り出してしまうことが1番の原因となります。
普段のハミガキが疎かになっていたり、お砂糖などの糖分をたくさん摂取される方は、プラークもネバネバして重くなり、除去しにくくなります。
もちろん、うがいでプラークは除去できません。

②喫煙

タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、組織への酸素供給を妨げ、ニコチンは血管を収縮させます。
つまりタバコを吸うことで、身体への酸素供給が上手くいかなくなり、栄養不足に陥ってしまいます。
歯周病の症状である出血がしにくくなるため、健康そうにみえますが、実は歯周組織には栄養も届いておらず、お口の中は劣悪な環境になっています。
ある統計データによると、1日10本以上喫煙すると、非喫煙者よりも歯周病に罹患する危険性は5.4倍、10年以上喫煙していると重症化しやすくなります。

③糖尿病

歯周病は『糖尿病の6番目の合併症』と言われています。
歯周病の細菌が出す毒素により、血糖コントロールが難しくなります。(インスリンが効きにくくなる)
糖尿病の基準数値であるHbA1cが7%以上、高血糖が続くと、歯を支える骨の吸収が促進されます。
歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしますが、歯周病の治療をしっかり行うことで、糖尿病の数値が安定することも期待できます。

④歯ぎしり、くいしばり

歯に大きな力がかかる歯ぎしりやくいしばりは、歯を支えている骨に負担をかけ、骨吸収を進めてしまいます。
歯周病菌の活動が活発になると、炎症も大きくなり、歯がぐらぐらして、歯が抜けるなどの症状が出ることもあります。

⑤合っていない被せ物

被せ物が合っていないと、隙間や段差ができ、清掃不良に陥り、プラークが溜まり、歯周病になってしまいます。

⑥ホルモンバランス

女性は特に女性ホルモンの分泌により、歯周病になりやすい時期があります。
思春期、妊娠・出産、更年期に特に気をつけましょう。
女性ホルモンは、歯周病菌を増やしたり、歯周組織の炎症を悪化させてしまう作用があります。

⑦口呼吸

人は鼻呼吸が出来ます。
鼻呼吸をすることで、ウイルスから身を守っているのですが、口呼吸をしてしまうことで、口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

⑧柔らかい食べ物が好きで、あまり噛まない

噛むことで唾液が分泌されて、自浄作用が促されます。
柔らかいものばかり食べていると、噛まない、口を動かさないので、唾液が分泌されず、細菌が活動し放題です。
そして唾液は身体が作る自然の抗菌薬で、細菌の抑制にも一役買っています。

⑨ストレス

強いストレスが加わると、自律神経が乱れ、免疫力が低下して歯周病を進行しやすくなります。
また、ストレスがあることで、歯ぎしりなどの習癖が助長されてしまい、歯周病のリスクを高めてしまいます。
さらに、ストレスが発生すると、唾液にも変化を与え、ネバネバした粘性の唾液になり、水分量が少なくなり、口の中が乾燥した状況を作り出してしまいます。

まとめ

歯周病になりやすい生活環境を挙げてみましたが、みなさんはいくつ当てはまりましたか?
すぐに改善できる項目としては、口呼吸や柔らかい食べ物が好きであまり噛まない、でしょうか。
意識して鼻呼吸を行い、根菜類など、硬いものを食事に取り入れて、よく噛んで食事を摂りましょう。
リラックスすることも大切ですね!

自ら歯周病を呼ばないように、生活習慣を見直してみましょう!!