尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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コラム

虫歯の治療をしたらその歯はもう大丈夫?

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時々患者さんから、「治した歯なのにまたその歯が虫歯になるなんて事があるんですか?」と、驚かれることがあります。

私は、治した歯ほど、虫歯の危険性は高くなると思っています。
何も治療していない歯を天然歯といいますが、その天然歯は継ぎ目のない、しかもとても硬い厚みのある、表面もツルッと滑らかな、強靭な壁(エナメル質といいます)を持っています。その壁が一番虫歯に対して抵抗性を持っています。

<虫歯の進行>

虫歯は虫歯の原因である虫歯菌が、磨き残しや汚れ(虫歯菌にとってはエサになるものです)が残っている歯に付いてそこに棲みつきます。虫歯菌はそのエサを食べて酸を産生する事で徐々にその強靭な壁をとかしていくのです。この段階では歯の表面が他のところと違う色(白っぽくなったりします)をしてきます(この段階をC0と言います)。

初期の段階では、溶かされてるのは強靭な壁(エナメル質)の範囲内なので、しみたり痛みを生じにくいです。この範囲内で発見できれば、当院では歯磨きのコツをお伝えして一緒に練習してお家でも実践して頂いたり、予防的な処置(フッ素を塗ったり、磨きやすいようにしたり…)を行います。そうすることで、その少し溶かされたエナメル質は再石灰化といってまた強靭な壁に戻ることができ、削って治療する必要は無いのです。
ただ、残念ながら、初期の段階で発見できず、そのまま虫歯が進行していくと、虫歯はエナメル質の中に進んでしまいます(この段階をC1と言います)。この段階でも、まだ予防処置で対応することは可能です。
ただ、溶かされたエナメル質がいびつでそれが磨きにくい原因になっているのであれば、磨きやすい形態にするような処置が必要です。

そしてエナメル質を通過してしまうと虫歯菌はエナメル質の中の層(ここを象牙質といいます)に入っていきます。この段階になると、冷たいものがしみる、歯ブラシが当たると痛い…などの症状が出てくることがあります。(この段階をC2といいます。)象牙質まで虫歯菌が進んでしまうと、予防処置で治すという事ができなくなるため、虫歯に侵された歯質は削って修復しなければいけなくなります。

この段階も過ぎてしまうと、象牙質も通り抜け、とうとう神経まで到達してしまいます(この段階をC3といいます)。この段階では、ズキズキとしたとてもつよい痛みが起こる事があり、痛み止めを飲んでも効かないこともあります。

さらに進行すると、歯が折れてしまって根だけ残るという状態になります(この状態をC4といいます)。この段階になると、抜歯しないといけない場合もよくあります。また、抜歯する際、この虫歯の部分が歯を支える骨に癒着してなかなか抜けないため、歯ぐきを切ったり周りの骨を少し削ったりといった、余分に外科的な処置が必要になる場合もあります。

<まとめ>

当院ではC1までの虫歯は削る治療は基本的にはしません。エナメル質にかなう防御壁はないので。

C2以上になると、治療しなくてはならないので虫歯に感染した歯質を削ります。削った所には修復物を入れますが、(修復物の材質によってもかなり変わってはきますが、)どうしても継ぎ目はできます。虫歯は虫歯の原因である細菌が原因で起こるので、その継ぎ目は小さい小さい細菌にとってははっきりとした段差で、そこに磨き残しがしやすければ、細菌にとっての餌となるものがあるので、虫歯菌は集まってきます。そしてそこでまた虫歯を作ってしまうのです。

つまり、
虫歯で歯を削って詰め物を入れる

天然歯より磨き残しをしやすくなる

虫歯菌がつきやすくなる

その状態が続くとまた虫歯になるのです。