尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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コラム

母の歯

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みなさん、こんにちは!

みなさんのお口の中に、被せ物は入っていますか??

今日は、母が何よりも大切にしている差し歯についてお話していこうと思います。

 

母の差し歯は34年さかのぼります。

私とボール遊びをしていたときのこと。

コートのポケットに手を入れたまま、母は私の相手をしていました。

何度かボールをやり取りしていた、そのとき。

なぜか母はボールの上に乗ってしまい、そのまま顔から地面へゴンッ!!

何本か歯が折れ、歯抜け状態に。。

何度も歯科医院に通い、差し歯(上前歯6本分)が完成。

 

今でもあの時ボール遊びしてなかったらと恨み節を言われます。

みなさん、ボール遊びをするときは両手をフリーにしておくことを強くお勧めします。

 

と、うちの母の差し歯生活が始まりました。

また差し歯というフレーズが出てきていますが。

歯科的には、ブリッジ。我が家は裕福ではなかったので、保険適用のレジン前装冠のブリッジを装着しています。

なんとそんな保険適用の被せ物が34年、しっかり使えていました。

母の自慢です。

 

【母が差し歯を34年使えていた理由】

①すぐにかかりつけの歯医者さんに行った

けがをしたとき、かかりつけの病院に行くと、今までの状態や、生活背景など、しっかり把握して治療をしてくれます。それは歯医者さんも同じです。

うちの母の顔貌や、歯並び、噛み合わせなど、把握していてくれたので、母も納得の歯が完成しました。

②きちんと通った

昭和のあの時代に、子育てをしながら歯医者に行くのは大変だったと思います。

患者さんの中には、子どもが最優先で歯医者に行くことなんて出来なかったと、昔の思い出とあの時行っておけばと後悔とお話される方もいらっしゃいます。

母は前歯ということや、審美面を気にする母だったことが功を奏し、しっかり治療を継続し、治療計画を変えることなく終了することができました。

③定期検診にきちんと行った

ここも母のえらいところ。

歯医者さんが『定期検診にくるように』と言ったのをしっかり守っていたそうです。

メンテナンスのたびに、2次カリエスができていないか、歯周病にかかっていないか、みてもらったと、歯医者さんに感謝しています。

歯医者さん側も、定期検診を継続することで、被せ物や母の歯、歯肉の状態を管理することができたので、何か問題が起こっても、最小の侵襲、最小の治療で済んでいたんだと思います。

④セルフケアを頑張っていた

子どもの私から見ても、すごい必死に歯を磨いていました(笑)

もうあんな目には遭いたくない、あんな治療は二度としたくないという、母の執念を感じました。

ハブラシだけでなく、歯間ブラシも歯医者で教えてもらい、あの当時熱心に予防に取り組んでいたと思います。

【だが、永遠ではない差し歯】

34年もちましたが、大事にしていた差し歯も、祖母の新盆のときに外れました。

外れたとき、私にどうしようと連絡がきました。

母は茨城県、私は大阪府なので、遠隔でしかアドバイスができません。

方法は2つ。

①応急処置になるが、近くの歯医者で仮止めをしてもらう。

(このとき、かかりつけはあり、応急であること。そして新盆を無事終わらせればよい旨伝えることを話しました)

②かかりつけの歯医者さんに連絡して、差し歯が取れたことを伝え、予約を取っておく。

(先に予約取っておくことと、現在の状態を伝えておくことで、かかりつけ歯医者さんの準備ができる)

この2つをスムーズに行うことで、今現在、作り直した差し歯で快適に過ごしています。

みなさんも、何本も繋がった歯が外れたとき、かかりつけの歯医者さんにすぐにいけないときはこの方法をお勧めします。

【母の歯はいまもきれい】

被せ物をつけずに、自分の歯の方がそれは良いことですが、もし治療が必要になってしまった場合、放置せず、すぐに歯医者さんにいくこと。治療を中断せずに装着まで行くこと。そして、メンテナンスに通うこと。これが母から教わった、歯を大事にする秘訣。

前歯を犠牲にしてしまいましたが、その他の歯は入れ歯になることもなく、しっかり自分の歯で過ごしています。

そしてなにより元気です。歯が元気な人は心身ともに元気。

前回お話したセロトニン、たくさん出てるんでしょう。

母よ、末永く健康であれ。歯医者さんは一生のお付き合い。