尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

MENU

Column

コラム

歯周病はどんな検査をして見極めている?

Pocket

みなさん、こんにちは!

今回は歯周病についてどんな検査をして、みなさんに歯周病であるとお伝えしているのか、お話していきます。

【歯周病の検査①プロービング】

前回、歯周病の原因として歯と歯ぐきの境目に歯垢が溜まることをお伝えしました。

プローブと呼ばれる器具を使って、歯肉溝の深さを測ることで、歯周病の有無をみています。

健康な方の歯肉溝は1〜2ミリ。歯周病が進んで歯肉炎になると3〜4ミリ。

重度の歯周病になると、10ミリを超えて歯ぐきの中にプローブが入ってしまうこともあります。

健康な歯ぐきにアプローチしているところ

このイラストは健康な歯ぐきにアプローチしているところです。

私たちがかけている圧力は25gほど。痛みはほとんどないはずです。

歯周病が進行した歯ぐきにアプローチしているところ
このイラストは歯周病が進行した歯ぐきにアプローチしているところです。数値は4以上になり、出血も伴います。

最近では、歯科衛生士が1人で検査して記入することが多く、あまり耳にすることも少なくなりましたが、歯周病の検査をする際、歯ぐきをチクチクされながら、歯科衛生士が4以上の数字を声に出した時は、歯周病要注意、もうかかっていると思ってよいです。

(私がそうなのですが、永久歯がしっかり萌出しきれておらず、歯ぐきがぱかぱかしている方もいます。そんな方は3ミリとすぐに言われてしまいますが、しっかりケアすれば大丈夫です。)

【歯周病の検査②レントゲン】

歯周病は歯を支える骨にも影響を与えます。

全体像を把握するために、パノラマと呼んでいるエックス線撮影や、細かな病変を見つけるデンタルという小さなレントゲンを撮影しています。

撮影されたレントゲンから、骨が溶けていないかどうか、また歯石はついていないかみていきます。歯石もレントゲンにうつるんですよ。

歯石除去を行った後、しっかり除去できたかどうか、撮影する場合もあります。

【歯周病の検査③歯垢を染色する検査】

『汚れを見える化したいので、赤く染めていいですか?』と聞かれたら、それは磨き残しをチェックする検査です。

歯周病の原因は歯垢。その歯垢がお口の中にどのくらいいるのか、みていきます。

当院では検査と同時に何パーセントかもみることができます。

パーセントが多ければ多いほど、磨き残しが多く、歯周病が進みやすいお口の中であることがわかります。

【歯周病の検査④出血】

①のプロービングをしたときに出血したかどうかを記録します。

25gの圧力でそっと歯ぐきに入れているので、炎症が起きているところしか出血しません。

【歯周病の検査⑤歯の動揺度】

歯周病は、歯を支える骨を溶かしていきます。支えがなくなった歯はぐらぐらと揺れ動きます。検査は0度〜3度に分類され、2〜3度は歯周病が進行してきていると考えます。

【セルフチェックしてみましょう】

みなさんが歯周病ではないかと思う箇所を一緒にみていきましょう

①ハミガキしたときに出血する
②口の中が血なまぐさい
③口の中がネバネバする
④歯がザラザラする
⑤歯ぐきが腫れている
⑥歯がグラグラする
⑦歯に物がよく挟まるようになった
⑧以前に比べて硬いものがたべにくい

こんな症状がでてきたら、歯周病かもしれません。

【歯周病は誰もが罹りうる病気、でも予防もできる病気】

CMでも昔よく耳にしましたが、歯周病は30代以上の3人に2人が罹患している病気です。

40代後半になると、むし歯よりも歯周病で歯を失う方が多くなっていきます。

私は、僕は平気。と思っていても、サイレントキラーですし、自分では中々発見できませんので、歯科医院にぜひいらしてください。

歯周病になる前に、予防していきましょう。

歯科医院では、今回書いた検査や生活習慣をもとに、患者さんに合わせた治療やアドバイスをおこなっています。

病気を予防できるって素晴らしいことです。

みなさん、健康なお口で、生涯過ごしましょう!