尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

MENU

Column

コラム

歯周病について知ろう

Pocket

みなさん、こんにちは!

今回は歯を失う2大疾患【歯周病】についてお話していきます。

【歯周病ってなんでなるの?】

歯周病の原因は歯周病の細菌が歯と歯ぐきの境目(歯肉溝)に溜まることから始まります。

歯と歯ぐきの境目に歯垢が溜まり、歯垢が毒素を排出して歯ぐきが腫れたり、出血したり、進行すると骨まで溶かしてしまう、そんな恐ろしい病気です。

よくハブラシのCMで歯ぐきのポケットを掃除しているものを見かけますが、あれは歯周病をやっつけよう!というハブラシのCMです。

【歯周病になるとどんなことが起きる?】

以前のコラムでもお話しましたが、歯周病はサイレントキラー、静かに進行する病気です。

①歯ぐきが赤くなる
②歯ぐきが腫れる
③歯ぐきから出血する
④口臭がする
⑤歯ぐきから膿が出る
⑥歯がグラグラする
⑦歯が抜ける

これらのことが起こります。

だいたいみなさん③を自覚すると心配になってきますが、ここには落とし穴があります。

歯周病の方に『おうちでハミガキをしたとき、出血しませんか?』と聞くと、半数位の方が『はい、家ではでませんね』とお答えになります。

なぜなら、磨けていないから出血しないので、つまりその部分にはハブラシが当たっていないので、出血しません。

もちろん、何もしなくても出血してしまうほど歯周病が進行している方もいますが、ほとんどの方は自分が歯周病であることに気づいていません。

これが落とし穴。

【歯周病にかかりやすい人】

①ハミガキが十分に出来ていない人

歯周病の原因は磨き残し。

②ハミガキが嫌いな人

ハミガキが嫌いな人は歯を大切にしようと思って磨いていないので、やはり磨き残しが多く、自分の歯にも関心が低い方が多いです。

③歯並びがよくない人

歯並びが複雑だと、ハミガキも容易ではありません。

頑張って磨いていたとしても、磨き残しが出来てしまいます。

④喫煙する人

タバコにはニコチンが含まれていて、ニコチンは血管周囲の筋肉を萎縮させ、血流を悪くさせます。この作用により、ハミガキをしても出血せず、自身でも気づきにくい傾向にあります。

また、歯につくヤニもよくありません。

表面にザラザラしたものが残り続けると、ばい菌がつきやすく、残留しやすくなります。

喫煙本数にも差があり、歯周病のかかりやすさは、1日10本以上だと5.4倍になるというデータもあります。

吸うことに良いことなんて皆無ですね。

歯周病のかかりやすさもそうですが、喫煙する方は治療をしても改善しにくいです。

受動喫煙でもリスクは上がります。周りにも影響を与えてしまいます。

⑤糖尿病の方

糖尿病と歯周病はとても深い関係にあります。

糖尿病の数値が悪ければ、歯周病も悪化し、歯周病が改善されると、糖尿病の数値も安定します。

⑥歯ぎしり、くいしばりのある人

歯ぎしりやくいしばりをする人は、歯と周りの組織、歯根膜や骨に大きな負担をかけます。

そうすることで、組織自体を弱め、歯周病が進行しやすくなってしまいます。

⑦唾液が少ない方、口が乾燥する方

お口の中は常に唾液で守られています。

唾液の分泌量が少ない方や、お口をぽかんとあけてしまう方は、歯周病菌が好きな環境を作ってしまうので、歯周病のリスクが高まります。

⑧遺伝性のある方

糖尿病の持病のある方や免疫力の低い方、遺伝的な要因も考えられています。

お話を聞くと、母も歯が悪かったなどと聞くこともあります。

⑨薬の影響のある方

服用しているお薬の中には、副作用として歯ぐきが腫れてしまうものもあります。

腫れてしまうとハミガキが難しくなるので、磨き残しが増え、さらに歯周病が悪化してしまうリスクがあります。

【歯周病にならないために】

①ハミガキをしっかりする

大人の言い訳をせず、行いましょう。

②フロスや歯間ブラシを使う

ハミガキだけでは磨き残しが必ず出てしまいます。

補助用具を使いましょう。頻度と方法が大事!!

③歯並びは矯正も視野に入れよう

磨きにくさを改善できるかもしれません。

④禁煙しよう!

喫煙にいいことなんて一つもないし、周りにも悪影響です。

⑤糖尿病など疾患の治療をしよう

歯周病と深い関係にある疾患はたくさんあります。

治療をして安定すると、歯周病も改善傾向に向くかもしれません。

⑥ストレスをなくそう

これはなかなか難しいです。

ストレスからくる歯ぎしりやくいしばりに悩んでいる方、たくさんおられます。

マウスピースを作ってもいいですし、マッサージを受けることもいいかもしれません。

⑦定期検診を受ける

歯垢を放っておくと、歯石になってもうご自身では取れません。

専門の道具を使って、歯科衛生士に除去してもらいましょう。

そして再びつくことのないように、ハミガキ、フロスの練習を一緒にしましょう。

【まとめ】

歯周病には毎日のセルフケアや生活習慣が非常に大切です。

歯科医院の定期検診も行いながら、自宅でしっかり歯垢をやっつけましょう!