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忍び寄る糖

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みなさん、こんにちは!

最近急に暑くなりましたね。

もう、春を通り越して夏!って日差しを感じてます。

 

ところでみなさんは、お水やお茶以外に、飲んでいる飲み物はありますか?

私は、冬の間はスティックコーヒーを毎日飲んでいました。

そしていまは免疫をつけるために、免疫ケアのジュースを飲んでいます。

身体にいいからと同僚と買い続けていたこのジュース。

ある日突然、同僚が買うのをやめると言い出しました。

『身体にいいからと買っていたんだけど、カロリーすごいの知ってた?』

ふふふ、痩せないわけだ笑

 

【商品の裏側、説明をみてみよう】

私が飲んでいたドリンクのカロリーをみてみます。

栄養成分表示製品1本(500ml当たり)

エネルギー   200カロリー
タンパク質   0g
脂質      0g
炭水化物   50g
食塩相当量 0.3g

おっと、これ1本でエネルギーはお茶碗1杯分のご飯と同じか、、、

確かに、同僚が買わないと言うわけだ。

待って。ほかにも気にしないといけないとこがある。

 

【炭水化物ということは・・】

歯科衛生士として、見逃せないところ。

『炭水化物50g』

炭水化物は糖質と食物繊維に分かれています。

ただ食物繊維の割合は少ないので、炭水化物=糖質という考えで良さそうです。

ということは、この飲み物はやはり、お茶碗1杯分のご飯と糖質も同じと考えられます。

 

【炭水化物は唾液で分解されて糖に代わる】

直接お砂糖を摂取していなくても、ご飯や今回のジュースに入っている炭水化物を摂取すると、唾液で分解されて『糖』に代わります。

ということは、みなさん段々わかってきたのではないでしょうか。

そう、お砂糖だけでなくご飯やジュースからも糖はやってきて、むし歯のリスクを高めます。

 

原材料名もみていきましょう。

原材料は多く入っているものから記載されています。

原材料名:砂糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、牛乳、発酵乳などなど

 

やはり、トップには砂糖類。

 

【むし歯になりやすい糖】

むし歯になりやすい糖の種類は、ショ糖(スクロース)、果糖(フルクトース)、異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)です。

 

ショ糖は砂糖の主成分、果糖ははちみつやベリー類に多く含まれている糖。

さきほど原材料に記載してあった果糖ぶどう糖液糖とは、とうもろこしやサツマイモを原料とする甘味料の一種で、果糖の含有量が50%以上90%未満のものをいいます。

清涼飲料水、ガムシロップ、炭酸飲料によく使用されています。

 

夏にかけて、スポーツドリンクやカルピスが美味しい時期、これらのドリンクは『糖』がたくさん入っているため、常に飲んでいると、虫歯になりやすいお口の環境が続いてしまうんです。

 

【飲料に含まれる糖との上手な付き合い方】

じゃあ飲まない方がいいのか!なんてお声も聞こえてきそうですが、そうではありません。

夏場の暑い時期、スポーツドリンクも必要でしょう。

暑い夏、炭酸飲料だって、ごくごく飲みたいです。

 

むし歯を防ぐために、飲み方を考えましょう!

 

・すぐにごくごく飲もう!

だらだら飲み続けることは、むし歯を作りやすい環境を維持してしまいます。

なるべくはやく飲み切りましょう!

・飲んだらうがいやハミガキをしよう

うがいやハミガキをすることで、お口の中に残る糖の量を少なくすることが出来ます。

 

日頃の水分補給には、よほどの汗をかく場合でなければ、お水や麦茶がお勧めです。

私は味がついていないのが苦手で、麦茶を夏にはぐびぐび飲んでいます。

 

【うまく付き合うことが大切】

飲んではダメ、食べてはダメ。ではありません。

スポーツドリンクだってアスリートには必要ですし、もちろん私にだって、脳を活性化させる糖分は必須です。摂取する方法や摂取後の行動で、むし歯になるリスクは減らすことができます。

ただ、私たちの生活の中に、ごく自然に糖はいます。

成分など、気に留めていただけるとよいかと思います。

みんなでこれから来る暑い夏をむし歯ゼロで乗り越えましょう!