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子どもの歯を守ろう

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みなさん、こんにちは!

私は普段、高齢の方と接することが多いのですが、高齢の方とお話する中で、子どものころから歯を大事にしていたらよかったと仰る方が多く、今回は子どもの歯について、みなさんにもお話しようと思います。

 

【子どもの歯はむし歯になりやすい】

子どもの歯は、むし歯になりやすいです。

なぜだかわかりますか?

子どもの歯は、生えてから硬く石灰化が完全になるまでに2〜4年かかります。

乳歯は赤ちゃんの歯。永久歯とは違い、生えてからしばらくはやわらかく、むし歯になりやすいんです。

 

そのほかにも、

・哺乳瓶う蝕

眠る直前の哺乳瓶でのミルクはミルクが残ってむし歯のリスクを高めてしまいます。

また、ジュースなど甘い飲料を哺乳瓶に入れて与えることも危険です。

卒乳のタイミングもむし歯の発生に関係しています。

卒乳のタイミングはお子さんによって違いますが、1歳〜1歳半がよいといわれています。

卒乳が遅れてしまうと、むし歯の発生が多くなる傾向にあります。

 

・ハミガキの開始時期が遅いこと

子どもの歯は、乳歯が生え始めたころから始めるのが良いです。

ですが、口の中を清潔な環境にしておくことは乳歯が生える前から行うといいですね。

授乳が終わったら、指にガーゼを巻いて、お口の粘膜を拭うと良いです。

舌にもミルクが残りますので、拭き取りましょう。

このように、お口の中をきれいにすることを行っていくことで、いざハミガキを開始するときも、スムーズに行うことが可能ではないかと思います。

 

・甘いお菓子やジュースが好き

大人になっても好きな方も多数いらっしゃいますが、子どものころの甘いお菓子やジュースへの執着はすごいです。

大人も、お菓子やジュースで子どもがおとなしくしてくれるなら、おやつはお菓子と思っていらっしゃる方もいて、子どもの歯がむし歯にかかるリスクは高めです。

 

これらの要因で子どもの歯はむし歯になりやすいです。

 

【子どもの歯を守ろう】

では、私たち大人が子どもに出来ることはなんでしょう。

・お口に触れることに慣れておく

急にハミガキがでてきたら、子どもたちはびっくりします。

お口にくわえること、しゃかしゃかすること、ここまでできるまでにお口に触ることに慣れさせておきましょう。

・卒乳までの間に甘いものを覚えさせない

私の知り合いに、寝つきがよいので哺乳瓶にジュースをいれて飲ませるときがあるというママさんがいました。そうだよね、寝てもらわないと困る、うん、困る。

哺乳瓶は私たちが使うコップと比べて、お口に含んでいる時間が長く、そのまま寝てしまうとなおよくありません。

 

・仕上げ磨きは大人が行うこと

子どもの自主性に任せています、という保護者の方もいらっしゃいますが、お子さんだけのハミガキでは十分ではなく、確実にむし歯になっています。

特に臼歯の噛み合わせの溝はむし歯になりやすいです。

仕上げ磨きをするときは基本的に膝に寝転んで行うと良いです。

 

・フッ素配合の歯磨き剤を使用する

お水だけでハミガキをしている方もいらっしゃいますが、やはり、歯を守るためにはフッ素の力を借りましょう。

 

【シーラントを活用しよう】

6歳臼歯が生えてきたら、シーラントを活用しましょう!

シーラントは、奥歯の溝を物理的に封鎖して、むし歯の発生を防ぐ効果があります。

歯を削って行うことではないので、お子さんの歯を十分に守ることが可能です。

ここで大事なのはむし歯になる前に行うこと。

飲食や噛み合わせにより、シーラントがはがれる、欠けることもありますので、シーラント後は、定期的な歯科検診で経過をみましょう。

 

【大人が知識をもっていることが大切】

子どもの歯を守ることは大人が1番の役目を担います。

歯医者さんでは、ご自身のことだけではなく、お子さんのお悩みも聞きますし、アドバイスも可能です。歯だけでなく、お食事のことなど、ぜひご相談ください。