尼崎市、園田駅徒歩2分の歯医者|アキ歯科クリニック

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コラム

入れ歯と義歯

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みなさん、こんにちは!

今回は『入れ歯と義歯』についてお話していきたいと思います。

『入れ歯』と『義歯』

この2つは広い意味では同じものを指していて、

『入れ歯』は失ってしまった歯を補うためにお口の中に入れて使うもの。

『義歯』は、失ってしまった歯を補うための補綴物のことを指します。インプラントも義歯。

『義歯』というカテゴリーの中に、入れ歯があるという感じです。

【義歯は義肢と同じ】

義歯は、義肢と同じで、失われた機能を補うために作られた歯のことをいうのですが、みなさん、義歯を少し軽視していませんか?

【入れ歯も身体の一部】

何度も言いますが、入れ歯も義肢と同じ。

大切な身体の一部です。

大切に扱ってくださっていますか?

食後は外して洗浄していますか?

定期的にメンテナンスをしているでしょうか。

義肢を使って日常生活を営んでいる方は、義肢を大切に扱っているはずです。

そしてメンテナンスも義肢装具士の方にみてもらっていることでしょう。

不具合が出たからといって、自分で直したりしません。

 

入れ歯も同じです。

例えば作った入れ歯が少し緩くなった。

なのでポリグリップでくっつけるようにした。

 

ここで1番残念なのは、ポリグリップを選択することを歯医者さんに相談していただけていないことです。

ポリグリップなどの接着剤は、CMでみるほど簡単ではないです。

 

厚みを均等にしなければ、噛む位置や噛む高さが変わります。

熱いもので溶ける性質のものもあります。

そうすると、お味噌汁などを召し上がったときに、味が変わりますね。

 

歯医者さんに、解決方法はあります。

どうしても接着剤を使わなくてはいけないときもありますが、治療をすると緩かった入れ歯がピッタリになることも、もちろん可能です。

 

【入れ歯の作成過程の長さ】

作成過程は型取り、噛み合わせ取り、試着、完成、調整です。(これも義肢を作るときとほぼ同じ)

患者さんのお口に合うようにカスタマイズしていくので、1ヶ月ほどかかります。

『1回で作れないの?』

というご意見を聞くことがあります。

即時義歯といって、抜歯したあとすぐに歯が必要な場合、そのような治療をすることもありますが、果たして、ぴったり合う義歯がすぐに出来上がるでしょうか。

 

何度も同じ過程をとはいいませんが、1ヶ月ほどかけて、精密に過程を積み重ねていくことで、良い入れ歯は出来上がると私は考えています。

作成過程のどれか一つが【だいたい】ではだめで、きっちり重ねていくことが必要なのです。

【入れ歯は義肢と同じ】

何度も書いていますが、義肢と同じで、初めは慣れるのに時間がかかります。

すんなり受け入れられる方はそうそういません。

擦れたりすることもありますし、傷が出来ることもあります。

それを患者さんと歯医者で二人三脚、患者さんの癖を読み取って、噛みやすくしたり、調整していくことが必要なんです。

アスリートでも、新しい義肢ではすぐに全速力では走れません。

1回で上手に出来る人はラッキーです。

自慢していいです。今年の運、使い果たしたといってもいいかもしれません。

 

『噛めなかったから使っていない』

それも大事な意見です。遠慮せず伝えてください。

どこが合っていないのか、探ることも歯医者の仕事です。

【入れ歯はメンテナンスも大切】

実は、体重の増減、筋肉量の低下、オーラルフレイルで、歯ぐきは痩せます。

入れ歯が緩くなったのは、歯ぐきが痩せたサインかもしれません。

 

噛めなくなったのは、何年も使っていた入れ歯の噛み合わせがすり減って、滑っているのかもしれません。

知らないうちに噛み合わせが低くなっていることもあります。

 

毎日使う入れ歯をよく観察してみましょう。

労ってあげてください。

【入れ歯の大切さ、伝わりましたか?】

入れ歯のこと、もっと大切にしてください。

入れ歯の代わりにお願いです。

失った機能を補う大切なものを、大切に扱ってください。お願いいたします。